AWC 解いてもらうための問題設定   永山


        
#856/3570 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/03/11  21:39  ( 24)
解いてもらうための問題設定   永山
★内容
 いつ頃からかは知りませんが、推理ドラマに分類される中でも捜査物や弁護士物は、
一話完結の事件と、それとは別に作品シリーズを貫く縦糸としての謎があり、シーズン
最終回に向けて徐々に(あるいは最後で一気に)真相が解明されるスタイルが増えてきた
ような。一話完結にすることで、途中からでも新たな視聴者を期待できるというのが背
景にあるのかしらん。
 で、縦糸の謎は大抵、主人公の過去に関係している(苦笑)。仮にドラマの人気が出
て、続編シリーズを作ろうってなると、また新たに縦糸になる謎を設定する必要が生じ
る。そのために主人公の家族や恋人を引っ張り出してきたり、レギュラーメンバーの一
人にトラウマがあることにしたり、過去に作品内で逮捕された犯人が再始動したりと、
あの手この手を考える。でも基本的に第一シーズンで多くを出し切っているから、新た
な設定といっても無理矢理絞り出したような物になりがちで、他のドラマとも似たり寄
ったりになる。ドラマの場合は潔く?一話完結に徹した方が、長続きする物が多いかも
……と何となく想像してみた。

 日本テレビ系で放送のドラマ「3年A組」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 何はさておき、枠拡大は初回のみであとは通常通りの枠で終えたのがいい(笑)。毎
回、一定の枠に収める物語作りってのは結構大変だと思う。
 内容の方は、景山の死の状況が明らかになった段階で、クライマックスの絵が想像で
きた。眼鏡を掛けているか外しているかについては、だいぶ前から繰り返し伏線として
使われていたし。それらから推して、本ドラマの仕込み的な部分に関しては、視聴者に
気付いてもらうことを念頭に置いていた気がする。テーマの一つでもあった「自分の頭
で考えろ」「レッツシンク」に通じるところがあるので。

 ではでは。





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