#853/3054 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/03/10 20:11 ( 29)
謎をなぞる 永山
★内容
らいと・ひるさん、レスをどうもです。小説投稿サイトに作品をUPする際の慣習?
について、色々とありがとうございます。
関係のあまりない雑談になりますが、登場人物紹介におけるフェイク云々で思い出し
たのが、我孫子武丸の某作品。最初っからというか本の帯で犯人の名前を明かしておき
ながら、それでもなお犯人が分かったときに驚ける離れ業。そこにのみ感心していまし
たが、考えてみると登場人物の紹介はフェイクなしにやりおおせており、改めて凄いこ
とだと気付かされたです。
フジテレビ系で放送のドラマ「トレース」第九話を録画視聴。ネタバレ注意です。
圧倒的な不利な状況から濡れ衣を晴らして真犯人を見付けるという定番の展開に対し
て、模範解放になるようなストーリー。悪く言えば、これとこれとこれを使えばとりあ
えず形になるよ的な手軽さを感じなくもなし。薄いネタを、主人公の過去の事件と絡め
て、必死にカバーした。その必死さがよかったのかも。
それでも疑問点がいくつか。後に被害に遭う女性は、服役していた男に面会に来る頻
度が減っており、それは新たな婚約者ができたためだと解釈されていたけれども、実際
には自称婚約者が犯人で、婚約話も嘘だった。となるとどうして面会の頻度が減ったの
か、説明がなかった。
関連して、婚約話が嘘だと判明するのは、犯人が捕まったあと。被害者女性の親族
は、警察に何も言わなかったのか? 「娘にそんな婚約者がいたなんて聞いていませ
ん」とか「『付き合ってくれとしつこく言われて困っている』と相談されていた」と
か。意外な犯人を(実のところドラマ上では意外でも何でもないけど)無理矢理作ろうと
して、肝心な箇所に目をつむってしまうのはよくない。せめて理由を用意しておくべ
き。
船越演じる虎丸警部がだいぶ大人しくなって、いい感じに仕上がってきた。真野の巻
き込まれた過去の殺人についても把握したばかりだったけど、その後の展開にうまく絡
めてきて、結構うまかった。
ではでは。