AWC ジャングル六兵衛   永山


        
#549/3613 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/08/02  20:13  ( 41)
ジャングル六兵衛   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「黒書院の六兵衛」第二回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 大広間の武者控えに居座る的矢六兵衛をどうにか動かさんとする加倉井は、妻の一言
で、六兵衛の家族に当たることを思い付く。福地と二人で、的矢邸を訪れた加倉井だ
が、そこの主で隠居生活を送る的矢清右衛門に追い返される。裏口に回った福地は、邸
の下男?の目配せに応じ金を渡して内情を聞き出すことに成功。その男の話によると、
邸の空だった繋ぎ場にある日突然、立派な馬がつながれているのを見て、慌てて邸内に
駆け込むと、清右衛門とその妻の他、見知らぬ親子三人が一緒に朝食を摂っており、清
右衛門は何も言わない。その親子三人の中の夫が今、的矢六兵衛を名乗っている男であ
る。さらに本物の的矢六兵衛は、あるとき訪ねてきた金貸しの淀屋辰平に連れて行か
れ、以来行方知れずという。福地は、淀屋が薩摩藩とつながりがあることを知ってお
り、江戸城に居座る的矢六兵衛はもしかすると薩摩藩の意を受けた者ではないかと推測
する。
 一方、見張りに立っていた加倉井は、邸を出て来た六兵衛の妻から六兵衛の着替えを
託される。加倉井が事情を聞いても、女は何も答えずに戻ってしまった。
 城に帰り、六兵衛に着替えを渡す際、風呂に入ってはどうかと持ち掛ける加倉井。六
兵衛は相変わらず無言だったが、しばらくすると風呂に向かった。加倉井らは好機到来
とばかり、武者控えの間のふすまを膠で固め、開かなくする。膠が固まった頃合いに、
廊下が騒がしくなる。天璋院(篤姫)や田安徳川家七代当主の亀之助(後の徳川家達)
が相次いで姿を見せ、六兵衛の顔を見に来たという。焦る加倉井だったが、亀之助が一
人でふすまを開けられないのを見た天璋院は何か察したのか、亀之助を連れて引き上げ
る。ほっとしたのも束の間、今度は六兵衛の姿が見当たらぬ。慌てて探すと、今度は帝
鑑の間に居座っていた。官軍の入城時に使われる大広間が空いたのはいいが、大広間よ
りもさらに各上の部屋に居座られるのは問題。入城の日も四月十一日と決められ、加倉
井らには時間がない。前日になり、刀だけは預からせてくれぬかと談判する加倉井。そ
の姿は締め込みにさらしを巻いた裸一貫。さらに加倉井が自身の刀を畳に置くと、六兵
衛も感じ入ったか、腰の物を差し出した。
 これでひとまずは安心と思った加倉井だったが、入場してきた西郷隆盛から予想外の
希望を聞かされる。普通なら入れぬ帝鑑の間を見てみたい、と。
 ――第二回の粗筋はこんな感じでした。他にも、六兵衛がたいそう金を掛けているこ
とも分かるんですが、本筋との結び付きがまだ見えてこない。
 一方、初回感想で密室トリック云々と記した件は、単に加倉井の部下五人が揃いも揃
って豪華な晩飯に目がくらんでいたせい、ということになりそう。ちょっとがっかり。
一捻りあることをまだ期待してしまう。
 もう一つ、あまり出番がなかった勝海舟ですが、彰義隊の屯所に足を運んで何やらし
ていた節があって、どうなるのか気になる。
 長屋の井戸端で、加倉井の妻と、薩摩藩討伐に加わった武士の妻とが井戸端会議する
場面があって、いわば敵味方の関係なのに、普通に言葉を交わしてた。そういうもんだ
ったのねと思った。男達の方は江戸城内で、嫌味の言い合い、プライドの張り合いをし
ていますが(笑)。

 ではでは。





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