AWC 慣れないことをすると   永山


        
#158/3597 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  17/08/03  20:32  ( 25)
慣れないことをすると   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「刑事7人」第三シーズン第四話を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 無差別快楽殺人者が無差別じゃなくなろうとした結果、捕まったお話。
 こう書くと身も蓋もありませんが、物語の顛末はまさにこの通りのいきさつでした。
知っている者を犠牲者に選んだ方が、より刺激があって快楽を得られるではないかと考
え、親友を殺した結果、その通りだったという。
 で、分からないのが、快楽殺人者が偽装工作をしたこと。自分の知っている人間を殺
害するのだから、誰かに罪をなすりつけた方がいいと考えるのは分かる。擦り付けた相
手は自殺に偽装して殺す計画。でも、殺す手口こそ違えど、特徴的な印を残しているか
ら、過去の犯行(三件。四件と数えてもいいんだけど)と結び付けて考えられるのは目
に見えている。そうなると、二十年前の殺しに関して、擦り付ける相手がアリバイを持
っているかどうかを確認する必要がある。そんな手間の掛かることをどうやってのけた
のか、調べる過程が痕跡になって逆に足が着くのではないか等々と疑問に思うのだけれ
ど。しかも、本ドラマの犯人は計画を変更を強いられ、別の人物に濡れ衣を着せて殺し
ているから、恐らく下調べが不充分なままにやったんじゃないかと思われる。
 あと、本作に限らず、前々から感じてることですが、創作物の映像作品に登場する無
差別殺人鬼・快楽殺人者の類って、日本だとまず類型的でワンパターンな人物像になっ
てしまっている気がするです。特に、正体を看破されたあと、態度を豹変させるくだり
が陳腐で演技くさい(芝居がかっている)。外国作品だとそこが完全にクリアされてい
るとは言い切れないですけど、違和感を覚えることはほとんどないような。
 物語の縦軸であろう、主人公らの仲間である山下失踪の件は、ほんの少しだけ進展。
取って付けた感がなきにしもあらずでしたが、全然触れられずに来て、シリーズ終盤に
なってぱたぱたと慌ただしく解決するよりは、多分ずっといいんでしょう。

 ではでは。





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