#857/1158 ●連載
★タイトル (CKG ) 10/08/17 16:37 (325)
◎2010年7月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容 10/08/17 17:33 修正 第2版
4.考察
今年は本当に暑い夏になりました。梅雨が順調に7月17日に開け、「梅
雨明け10日」と言われる典型的な晴れて暑い日が続き、その後も暑い暑い
毎日が続いています。お陰でやっと屋根裏換気扇のテストができました。猛
暑日も多くあり良いデータが集まりました。汗だくのハンド・ロガーは大変
ですが、2008年夏の屋根裏換気扇作りはもっと暑く過酷な作業でした。
その苦労を実らせるには実証しなければなりません。実験しなければ効果が
分かりませんし、今後の改良もできません。この暑さこそが開発のエネルギ
ーです。2階の部屋を1階の部屋並みに涼しくするための開発のエネルギー
です。
★遮光カーテンは閉めっ放し
7月17日に梅雨明けしてからは屋根型遮光ネットも遮光カーテンも閉
めっ放しで生活しています。もう梅雨時のように洗濯物を乾かすために遮
光カーテンを開けたり閉めたりする必要がなくなりました。ベランダが屋
根型遮光ネットと遮光カーテンとによって二重に被われていても洗濯物が
乾くからです。24時間閉めっ放しで良くなりました。ベランダ下の遮光
カーテンも東端から西端まで全面閉めっ放しで生活しています。最大限涼
しく暮らすための工夫です。
★毎年恒例の行事
・台所北側サッシにブラインド設置
6月29日、いよいよ暑くなって来たので台所の北側サッシのレース
のカーテンを外しブラインドを取付けました。ブラインドには窓枠に取
付けるためのブラケットが付属しますが、この他にブラケットをカーテ
ンレールに取付けるための金具も付属しているので、これを使って取付
けました。これにより暑い時にはサッシを全開して通気換気が十分にで
きるようにしました。エネルギーを使わずに最大限涼しく暮らすための
工夫でです。
★換気扇扇風機の製作
7月4日から「換気扇扇風機」なるものを作り始めました。昨年自室の
出入口の換気扇ボードに取付けていた換気扇を給排型に交換し、外して遊
んでいた換気扇があったので、これを使って扇風機を作りました。最近の
扇風機はほとんど輸入物で音も消費電力も大きいです。一方、換気扇は国
産物が多く、音も消費電力も小さいので、これを使って扇風機を作れば省
エネできると考えたからです。
換気扇は木枠に取付けるようできているので、まず木材を購入し木枠を
作りました。次にイレクターパイプでその木枠に取付けた換気扇を支える
ためのスタンドを作りました。そして左右に蝶ネジを使って木枠をスタン
ドに固定しました。これにより木枠は前後に首振りできます。一方、スタ
ンドの下端には4つのキャスターを取付けました。これにより移動と左右
(水平方向)の首振りができます。
基本的にはこういうシンプルな造りなのですが、初めての試みでもあり
出来上がるまでは試行錯誤があり手直しがあり手間が掛かりました。普通
の扇風機より圧倒的に不便ですが、一応、必要な場所に風を吹かすことが
でき用が足せます。最大のメリットは消費電力であり、16.5Wと普通
の扇風機の三分の一以下で済むということです。以来、この換気扇扇風機
を家中私が行くところに移動させてできるだけ多く使うようにしています。
私のホームページの【我が家のエコロジー・グッズ紹介】コーナーに写
真を掲載したので参考にしてください。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/ecology.htm#senpuki1
★夏バテ対策にノンアルコールビール
私も酒飲みなので1年中酒を飲まない日がありません。ただし、大酒飲
みではなく1日にビール(発泡酒)を2缶飲む程度です。昔はもっと飲み
ましたが、最近は健康を考え控えめにしています。しかし、夏になると喉
が渇くので多めに飲む日が多くなり体調を崩すことがあります。どういう
絡繰りかというと、ビール(アルコール)を飲むとアルコールを消化する
ため体が多くの水分を要求するため却って脱水状態となります。するとだ
るくなる等体調が悪くなります。これを解消するため後から大量の水分を
補給することになります。より良く水分補給するためスポーツドリンクを
飲むわけです。しかし、飲酒で大量の水分を飲んだ後にまた大量の水分を
飲むので、胃腸に負担が掛かり調子が悪くなることがあります。翌朝に食
欲が出なくなることがあります。そしてまた昼の暑さに晒され体調が悪く
なります。それで夏バテになるわけです。
これではいけないと始めたのがノンアルコールビールでした。味は本物
のビール(発泡酒)とは違いますが、喉が渇いていると結構ビール見たい
に美味しく飲めます。どういう風に飲むかというと、夕食時、先にノンア
ルコールビールを飲んでから本物のビールを飲むのです。するとアルコー
ルのマイナス効果が薄められ食後にだるくならなくなります。また食後に
余り水分を飲まなくなります。これにより胃腸の調子が狂わず、翌朝も胃
がスッキリして朝食を美味しく食べられるようになりました。
毎日ビールを飲むのはアルコールを飲んで酔うためではありませんでし
た。喉が渇くから喉越しが美味しいから飲むのでした。ノンアルコールビ
ールでも本物のビールとまったく同じ満足感が得られます。沢山飲みたい
時にはノンアルコールビールを2缶飲んでからビールを1缶飲んでいます。
欲求充足と健康が両立できるようになりました。これで今年は残りの夏も
元気に暮らせそうです。
★今月の太陽熱温水器の省エネ成績
7月度の太陽熱温水器の省エネ成績は次の通りでした。
月 日 湯温 ガス使用量 水道水温度 沸かし方法 湯量
(度C) (L) (度C) (L)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6/24 54 0 23 追い焚き不要 75
6/25 62 0 24 追い焚き不要 60
6/26 35 175 24 追い焚き 120
6/28 50 0 24 水浴水足し湯 130
6/29 44 0 24 追い焚き不要 100
7/01 52 0 24 追い焚き不要 100
7/05 42 0 24 追い焚き不要 100
7/06 51 0 24 追い焚き不要 100
7/08 57 0 24 追い焚き不要 100
7/09 53 0 24 追い焚き不要 100
7/10 60 0 24 追い焚き不要 100
7/14 47 0 23 追い焚き不要 175
7/15 42 0 22 追い焚き不要 100
7/16 55 0 23 追い焚き不要 100
7/18 65 0 24 追い焚き不要 100
7/20 61 0 26 追い焚き不要 175
7/21 65 0 26 足し湯 175
7/23 65 0 26 足し湯 175
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
175
以上の通りこの1カ月間で入浴は18回でした。昨年のこの期間に最初
に風呂桶1杯の水を沸かすのに使ったガスの使用量は1回当たり平均
357Lだったので、今月、太陽熱温水器を使わなかったとすれば357
x18=6426Lのガスを使ったことになります。これに対して太陽熱
温水器を使った場合の実績は上記の通り175Lでしたから、差し引き
6251L省エネしたことになります。その他、厨房でお湯を沸かす場合
にも太陽熱温水器のお湯を使っているので、数字では示せませんが、その
分も省エネしたことになります。
6月24日は前日は雨でしたが、午後から晴れたのでソーラー湯が54
度とまずまずの湯温となり追い焚きなしで入れました。ただし、暑いので
毎日入浴するので湯量を半分位にしていました。そしてほぼ毎日残り湯で
洗濯をしていました。洗濯機に使う電力は微々たるものなので、残るは節
水ということになります。これらのことは以後の日々でも同様です。
6月25日は朝晩は曇りでしたが、日中は晴れたのでソーラー湯が62
度となりやはり追い焚きなしで入れました。
6月26日は曇りで夕方から雨となり、ソーラー湯を汲み込み始めたも
のの湯温が35度しかなかったので、途中から風呂釜に切り換えてお湯を
張りました。湯量120L位まで張ったところで湯温がちょうど良くなっ
たので止めました。それでガスを175L使い、今月度で唯一ガスを使っ
た入浴日となりました。
6月28日は数日曇りが続いた後の曇り日であったにも関わらずソーラ
ー湯が50度もあり、昼間の水浴び水30Lに100L足し湯する形で汲
み込みましたが、それでも湯温が42度になったので追い焚きなしで入れ
ました。。
6月29日は土砂降りの雨の後曇りの天気でソーラー湯が44度しかあ
りませんでしたが、設定した100Lまで汲み終わったところで湯温を確
認したところ42度あったのでそのまま入れました。
7月1日から7月16日の間の9回の入浴もそれまでと同様に湯量を約
半分にして毎回新規にお風呂を立てました。曇りや雨の日も多くあり、ソ
ーラー湯が余り熱くならず、汲み終わりの湯温が39度から41度にしか
ならない日も数日ありましたが、夏なので追い焚きなしでも差し支えなく
入れました。
7月17日にはここ関東は東京も梅雨明けし、以後、ソーラー湯は連日
60度以上に上がり、余裕のある給湯生活ができるようになりました。そ
れで以後は節水を強化し、前日までの残り湯に熱いソーラー湯を足し湯し
て立てる方式に切り換えました。入浴直後に風呂水清浄剤を入れておき、
翌日(または次回)その残り湯に熱いソーラー湯を足し湯してお風呂を立
てるのです。洗濯日が来るまで風呂の残り湯を何度も再利用するのです。
半分の湯量で毎日新規にお風呂を立てていた時には洗濯も毎日行ないまし
たが、切り換えてからは洗濯は必要最低限に減らしました。
注1)ガスの7月度とは今年は6月23日から7月23日の30日間で
した。東京ガスの検針日に合わせています。
注2)ソーラー湯温は例えば50度あったと言っても貯湯タンクのお湯
全体が50度あるわけではありません。太陽熱温水器の仕組み上
最も温度の高い水面ぎりぎりの部分から採湯するので、その部分
の湯温のことです。しかし、貯湯タンクのお湯がどの位暖まって
いるかを示す目安にはなります。
注3)湯量(2010年6月度から追加)とは、夏季は毎日入浴するの
で浴槽に汲むお湯の量を少な目にすることで節水することを思い
付きました。前回入浴の残り湯に熱いお湯を足し湯することで節
水する方法もあり、状況により使い分けたいと考えています。標
準の湯量は我が家の浴槽の場合は175Lとしています。
注4)ソーラー湯温65度とは65度以上のことです。家庭用お風呂温
度計の目盛りが65度までしか振られていなく分からないからで
す。
私のホームページに【太陽熱温水器の紹介】コーナーを新設したので参
考にしてください。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/solar.htm
★今月の用途別電力使用量
7月度の11台のエコワットの集計結果は下記の通りです。7月10日
から屋根裏換気扇のテストを兼ねた運転が始まり、エコワットは1台増え
て11台体制となりました。
用途等 消費電力 割 合
(Wh) (%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
冷蔵庫 186390 61.66
PC関係 36534 34320 11.35
32V液晶 19950 6.60
妻コンセント 19290 6.38
冷風扇アンカ等 19210 6.35
AV機器 7420 2.45
オーブンレンジ 5580 1.85
炊飯器等 5410 1.79
屋根裏換気扇 1800 0.60
DKテーブルコンセント 1560 0.52
洗濯機等 1370 0.45
その他 不明 不明
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
全体 292000
(エコワット合計 302300 100.00%)
注1)電気の7月度とは今年は6月28日から7月29日の31日間
でした。東京電力の検針日に合わせています。
注2)「その他」とはエコワットで測定していない照明、その他の電気
器具が消費した電力量です。全体からエコワット11台の合計を
差し引いて求めています。
注3)今月はエコワットの測定誤差で11台のエコワットの合計電力量
が全体の電力量より大きくなってしまいました。昨年も7月と8
月は同様でした。誤差が大きくなった原因は、恐らく真夏以外で
は使わない扇風機や冷風扇の使用時間が大幅に増えたためと考え
られます。扇風機や冷風扇で測定誤差が大きくなるということで
す。それで表中の各エコワットの占有率はエコワットの合計電力
量(今月は302300Wh)との比率として計算しました。扇
風機等を繋いでいるエコワットは次の通りです。
・冷風扇アンカ等
冷風扇(60W)、換気扇(15/12W)、
壁掛扇(43W)、換気扇扇風機(自作16.5W)
・屋根裏換気扇(21W)
・妻コンセント
扇風機(不明)
・DKテーブルコンセント
リビング扇(46W)、換気扇扇風機(自作16.5W)
それでは今月の削減実績を見て行きます。
★電気の削減実績
電気は目標277KWhのところ実績292KWhと珍しく目標をオー
バーしてしまいました。使用日数は昨年33日に対して今年は31日です
から今年分を33日に換算すると311KWhにもなり大幅にオーバーし
たことになります。換算値で観て冷蔵庫は昨年179.3KWhに対して
今年は198.4KWhと19.1KWh増加。妻コンセントは昨年12
.4KWhに対して今年は20.5KWhと8.1KWh増加。冷風扇ア
ンカ等が昨年16.8KWhに対して今年は20.4KWhと3.6KW
h増加。これだけで30.8KWh増加したことになり、全体の実質的な
増加量33.8KWhの91.1%にもなります。天気予報でも発表され
ましたが、今年は猛暑で7月の平均気温が平年より2度位高かったという
ことですからこれが原因です。毎日朝晩エコワットをチェックしています
が、今年は冷蔵庫の消費電力が異常に高いことに気付いていました。7月
前半は1日当たり5千数百Wh代で、これが7月の後半になると6千数百
KWhから7千数百Wh代に急増しました。特に7月17日の梅雨明け以
降にこの傾向が顕著となりました。冷蔵庫の消費電力は室温が高くなると
自動的に増加するので手の打ちようがありません。後は各エコワットに繋
がっている扇風機類の使用時間や回転数の増加が原因ということになりま
す。一般的家庭ではエアコンの消費電力量の増加が原因となりますが、我
が家は2000年夏からエアコンの使用を全廃したので扇風機類の消費電
力量の増加が2番目の原因です。後、これとは別にPC関係の消費電力量
も実質で30.8KWhから36.5KWhと5.7KWhも増えていま
すが、勿論、これは猛暑には関係ありません。使用時間が増えたからです。
これが3番目の原因でした。
年初からの累計ではこれまでの貯金があるので目標1698KWhのと
ころ実績が1636KWhに収まり、達成率103.79%と余裕を残し
て目標をクリアーすることができました。
★ガスの削減実績
ガスは目標7m3のところ実績3m3と目標の半分以下となり、先月同様
大幅に削減することができました。太陽熱温水器のお陰です。
年初からの累計でも目標58m3のところ実績40m3と目標より大幅に
削減でき、達成率145.00%と更に大きな余裕を持って目標をクリア
ーすることができました。
「今月の太陽熱温水器の省エネ成績」でも示した通り、今月の入浴(内
風呂)回数は18回でした。内2回は風呂水を再利用しました。それらの
どの日も風呂の残り湯は全量洗濯に再利用しました。洗濯回数は入浴回数
と同じ18回でした。銭湯へ行った回数は8回でした。
★CO2 の削減実績
この結果、今月のCO2 排出量は目標37.72Kgのところ実績36.
96Kgと目標内に収まりました。
年初からの累計でも目標249.68Kgのところ実績230.56Kg
に収まり、達成率108.29%で余裕を持って目標をクリアーすること
ができました。
私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
悪は減ります。
失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困
難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行
けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。
今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!
ヨウジ
P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。
VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625
地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html
私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
*--------------------------------------------------------------------*
| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 |
| PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ |
*--------------------------------------------------------------------*
P.S.最近、テレビで放映されている環境関連番組では二酸化炭素の排出量を
二酸化炭素換算で表示していますが、私の報告書では炭素換算で表示し
ているので注意してください。
フリーソフトのCO2.EXEでは
「C = 0.120 Kg(CO2 = 0.440 Kg)」
のように両方表示しているので、換算する手間が省けます。