#579/1159 ●連載
★タイトル (CKG ) 07/09/07 17:53 (209)
◎2007年8月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容 09/12/13 10:28 修正 第3版
4.考察
今年は本当に暑い夏でしたね。「猛暑日」という気象用語ができて初めて
の夏で連日各地で最高気温が35度Cを超える猛暑日となりました。ここ数
年「梅雨明け十日」と呼ぶようなカラッと晴れた夏らしい日がありませんで
したが、今年は良く晴れが続いて「梅雨明け二十日」と呼んでも良いような
陽気でした。しかし、梅雨明けは遅れに遅れて私が住む関東甲信越地方では
8月1日になってからでした。でもこれ最遅記録かと思っていたら4番目だ
ったんですね。いずれにしても温暖化により梅雨明けは遅れる傾向にあるよ
うです。温暖化による単純な平均気温や海水温の上昇による影響ではなく、
気象という自然現象を介して受ける影響になるので立証するには時間が掛か
るようですが。
そんなわけでエアコンなしで生活する我が家にとってもこの夏は大変でし
た。でも終盤に一時「いい加減にしていれ」と言いたいくらいに嫌になった
時期があったものの、換気扇や扇風機や冷風扇で十分に涼しく元気に暮らせ
ました。2000年夏から夜間のエアコン使用も止めて以来、丸8年間続け
て来たエアコンなし生活にもすっかり慣れました。最初の年は眠れなくなる
のではないかと恐る恐る始めたものです。眠れなくなったら中断するつもり
でいましたが、どうにか夏中やり通し、それ以来、年を重ねるに従いノウハ
ウも確立し、体も適用し、まったく苦にならずにできるようになりました。
健康管理の進歩も後押ししてくれました。中でもスポーツドリンクを多用す
るようにしたことが大きく貢献しました。冷風扇さえあれば猛暑も涼しく元
気に乗り切ることができます。
★電気の削減目標の組み替え
先月のガスの削減実績の項でも言いましたが、電気についても同じこと
が言えます。検針日や検針日数は年の初めに電力会社から連絡があるわけ
ではありませんから、各月の目標にはある程度狂いが生じます。それでも
狂いがそれ程大きくなければそのまま続けても支障はありませんが、その
狂いが余り大きいと目標としての意味がなくなります。例えばいくら節電
しても達成不可能な目標は目標とはなり得ません。また逆に使い放題使っ
ても達成できてしまう目標も目標とはなり得ません。
というわけで今回初めて年の途中で目標値の組み替えを行ないました。
8月と9月の目標が不適切であることが分ったので組み替えました。ただ
し、8月と9月の目標値の合計は変更していません。(下記)
旧目標 新目標
8月度 33日間(7/27〜8/29) 248 292 *単位KWh
9月度 31日間(8/29〜9/29) 301 257
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2カ月合計 549 549
それでは今月の削減実績を見て行きます。
★電気の削減実績
電気は目標292KWhのところ実績312KWhとなり7%弱目標を
オーバーしてしまいました。これは猛暑の影響です。気温が高くなると、
冷蔵庫の消費電力が自動的に増加することが主な原因です。下記のエコワ
ットの測定記録をご覧ください。
7月度(6/28〜7/27の29日間) 8月度(7/27〜8/29の33日間)
6/29 6140 Wh 7/28 6160 Wh
6/30 5660 7/29 6010
7/01 4520 7/30 4750
7/02 4770 7/31 5220
7/03 4770 8/01 5670
7/04 5150 8/02 6030
7/05 5270 8/03 7490
7/06 4860 8/04 5230
7/07 4960 8/05 6120
7/08 4510 8/06 6390
7/09 4550 8/07 7000
7/10 4780 8/08 6790
7/11 5770 8/09 6300
7/12 5450 8/10 6600
7/13 5150 8/11 6700
7/14 4550 8/12 6290
7/15 4380 8/13 6820
7/16 4640 8/14 6320
7/17 5200 8/15 7460
7/18 4050 8/16 7660
7/19 4210 8/17 7080
7/20 4230 8/18 6300
7/21 4760 8/19 6140
7/22 4900 8/20 6280
7/23 5260 8/21 7290
7/24 5560 8/22 7470
7/25 5020 8/23 6120
7/26 6500 8/24 6120
7/27 5830 8/25 6110
---------- 8/26 5990
145400 Wh 8/27 6560
÷29 = 5.014KWh/日 8/28 7360
^^^^^^^^^^^ 8/29 5600
----------
211430 Wh
÷33 = 6.407KWh/日
^^^^^^^^^^^
7月と8月の冷蔵庫の消費電力を比較すると、8月の方が1日当たり
6.407−5.014=1.393KWhも多くなっています。これを
1カ月(30日)に換算すると41.79KWhにもなります。これは実
績の目標値オーバー分20KWhより倍以上大きな値です。妻が帰郷して
9日間不在だった分の減少分を差し引けばちょうど一致する値です。つま
り今月の実績が目標を20Whオーバーした原因は猛暑による冷蔵庫の消
費電力増加ということになります。
とにかく今回初めて真夏の冷蔵庫の消費電力を計って見たわけですが、
冷蔵庫というものは大変な電力を喰う機械だということが分りました。
冷蔵庫の消費電力は全体の211430÷312000=67.8%にも
なる機械だということが分りました。しかし夏季だけ仕方がありません。
月実績は目標をオーバーしましたが、年初からの累計では目標2020
KWhのところ実績1956KWhとなり、達成率103.3%と相変わ
らず余裕を残して目標をクリアーすることができました。
★ガスの削減実績
ガスは目標10m3のところ実績も8m3となり余裕を持って目標をクリ
アーできました。ガスが目標より20%も少なくなったのは、一つにはこ
れもやはり猛暑の影響だと考えられます。気温が高くなると自動的にガス
使用量が減少するからです。特に我が家では風呂水を何回も再利用してい
るので大きく影響します。前日の沸かし直しの場合に、猛暑だと冷め方が
少なくなるので速く沸くからです。もう一つの影響は妻が不在の時に私が
水風呂で済ませた日が何日もあったことです。この時期の風呂桶1杯沸か
すのに使うガスは200数十リットル位ですから、水風呂で済ます日が5
日あれば1m3以上のガスが減ることになります。これら2つの原因で使
用量が目標より2m3(20%)も少なくなったと考えられます。
(検針日数は昨年と同じ30日と変わっていません)
年初からの累計でも目標95m3のところ実績89m3となり、達成率
106.7%で余裕を持って目標をクリアーすることができました。
★水道の削減実績
水道は目標25m3のところ実績22m3となり余裕を持って目標をクリ
アーできました。年初からの累計では目標80m3のところ実績77m3と
なり、達成率103.9%で余裕を持って目標をクリアーすることができ
ました。
★CO2 の削減実績
この結果、今月のCO2 排出量は目標45.44Kgのところ実績46
.08Kgとなり目標をクリアーすることができました。また、年初から
の累計でも目標316.00Kgのところ実績304.00Kgとなり、
達成率103.9%で余裕を持って目標をクリアーすることができました。
温暖化を一足飛びに解決するマジック(技術)などありません。我慢と粘
り強い努力によってのみ解決します。温暖化は機械の効率を高めるだけでは
解決しません。機械の使用そのものを止めないと解決しません。それはライ
フスタイルを変えなければならないことを意味します。例えば車を止め自転
車や電車等の公共交通機関を利用するとか、夏季はエアコンの使用を止め扇
風機や冷風扇を利用するとか、食器洗いに使う給湯のお湯の使用を止め、コ
ム手袋をはめて水で洗うとか、大画面テレビは映画等これはというソフトを
観る時だけに使い、普段は14〜15インチ位の小型テレビで観るようにす
るとか、コンピュータゲームを止め、家族や友達とトランプをしたり、外に
出てスポーツをするとかです。
これらは私が若い頃には皆できていたことです。最近になってからです。
こんなに贅沢な世の中になったのは。何せ夏は1人1台(または1部屋1台
)のエアコンを点けて寝るのが当たり前になっていますから。私が小学生の
頃は夏は一家5人が1つの部屋でカヤを吊ってブリキの羽根の真っ黒い扇風
機1台だけで寝ていました。扇風機を首振りさせながら。エアコンを点ける
と部屋の中は冷えますが、外はますます暑くなります。地球が温暖化し、気
候が変わり、生態系が破壊されます。地球環境が破壊されるということは、
海面上昇で地面がなくなったり、異常気象による洪水で水浸しになり住めな
くなったり、経済活動ができなくなったり、砂漠化で水源が枯渇したり、農
産物や水産物が取れなくなり、飢餓が起こったり、疫病が蔓延したり等々、
危機的状況に陥ることを意味します。私たちの生存が危うくなることを意味
します。
誰が考えても私たち人間のあり方に問題があることが分ると思います。そ
れにも関わらず有効で十分な対策を実施して来なかったのは何故でしょうか。
それは世の中が環境を軽視した仕組みで成り立っているからです。環境破壊
の現実を直視し、もっと早く対策しなければならなかったところ、これを先
送りして来たからです。今日の状況はある意味でそのつけが回って来たとも
言えますが、環境のつけはお金のつけとは大きく異なっています。お金のつ
けは利子を付けて返せば元通りに戻りますが、環境のつけは利子を付けて返
しても決して元通りには戻りません。だから本当は環境にはつけをしてはい
けないことなのです。つまり本当は対策の先送りはしてはいけないことなの
です。
政府が政策を経済優先から環境優先に改めなければならないことは勿論、
私たち個人ももっとこの問題に対する関心を高め、良いと思うことを自分か
ら進んで実行するようにならなければなりません。企業に対して「環境保護
のためエアコンを作るな」とか「車を作るな」とは言えませんが、消費者が
エアコンや車を買わなければ企業は否応なしに生産を縮小します。だから国
民は政府を当てにするだけでなく自分から進んで省エネ&環境保護に取り組
むべきだと思います。「人がやっていないから自分もやらない」ではなく、
自分から進んでやるべきです。そしてやっていることを人に話し、やる人を
増やすことです。
私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
悪は減ります。
失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困
難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行
けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。
今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!
ヨウジ
P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。
VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625
地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html
私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
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| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 |
| PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ |
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修正 第2版
エアコンなし生活は2000年夏からなので丸7年ではなく丸8年に訂正しました