AWC BookS!(おまけ3)         悠木 歩


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#563/1159 ●連載
★タイトル (RAD     )  07/08/11  22:08  (118)
BookS!(おまけ3)         悠木 歩
★内容                                         07/08/17 00:12 修正 第2版

明「こんにちは、明日香です。またお会い出来て嬉しいです」
紫「毎度お馴染み、紫音です」
理「理奈子だぞ!」
紫「あら、可愛い………理奈子ちゃんって?」
明「あっ、椚主将の妹さんですよ」
理「それから、黎のカノジョだぞ」
紫「あら、おませさんね(笑)」
明「………………」
理「あれ、どうしたの、明日香姉ちゃん。怖い顔して?」
紫「あははっ。さて今回はいつもと趣向を変えて、『BookS!』を中心に
  物語の構成、主にキャラクターの配置について、考えて見ましょうか」
明「いわゆる、How Toって感じですか? でもウチの作者がちょっと、
  おこがましい気がしますけど」
紫「いいのよ。作者はこのコーナーで普段出来ない遊びをしたいだけだから。
  ま、悠木流ってことで、これが必ずしも正しいって訳じゃない。この辺り
  は読者の方々も承知しているでしょう」
理「おー、面白そう。やろう、やろう」
紫「ではまず、ヒロインについて語りましょうか………ちょっと明日香ちゃん、
  そんなに身構えないで」
明「えっ、はっ! べ、べつに私は、頑なにヒロインの座を主張している訳じ
  ゃないですよ」
紫「いや、誰もそんなこと、言ってないって………まあいいわ。
  べつに譲歩するつもりじゃないけど、『BookS!』は私と明日香の二
  人、共にヒロインであると言ってもいいと思うわ」
明「どう言うことですか?」
理「こらぁ、理奈子もいるぞ!」
紫「理奈子ちゃんのことは、後で説明するから待ってて。そうね、作者が子ど
  もの頃、主にアニメなんだけど、一つの物語にヒロインは常に一人だった」
明「はあ」
紫「いわゆる、紅一点ってやつね。でも最近の作品は、ヒロインを複数置く傾
  向が多いわ。そのほうが華やかですもの」
理「そっか、私もそのハナなんだな」
紫「でも単にそれだけじゃない。まあ、中にはそのほうがウケがいい、っての
  もあるでしょうけど。大まかに二つの性格を、二人のヒロインで分け合う
  って目的があるようよ」
明「二つの性格ですか」
紫「うん、丁度私と明日香はその典型だと思う。静のヒロインと動のヒロイン
  とでも言いましょうか」
明「あっ、何か分かった気がします」
紫「今後はどうなるかは分からないけど、私のタイプは主人公と肩を並べて、
  戦う訳ね。時には敵対するケースもあるかな。ま、とにかくその分、主人
  公とはいろいろ、親密になったりして………怒らないでよ、明日香ちゃん?」
明「だ、大丈夫です………対して私のタイプは、戦いを影で見守る。または、
  戦いを知らないでいる。結局、主人公に守られるタイプですね」
紫「そう、時には主人公の足枷になってしまう場合もあるわ」
明「私、そうはなりたくない………でもヒロインは二人に限定される、ってこ
  とでもないですよね?」
紫「そうね、三人以上いてもいい訳だわ」
理「はーい、アタシだあ」
紫「うーん、少なくともこの『BookS!』での理奈子ちゃんって、ちょっ
  と特別かも」
理「理奈子、トクベツなの?」
紫「そう、元々の予定ではね、理奈子ちゃんの登場は予定されていなかったそ
  うよ」
理「?」
明「あの、もしかして………その手の方々のウケを狙って、とか?」
理「そのてのガタガタって、ナンだ?」
紫「え、えっと………理奈子ちゃんはまだ、知らなくていいから」
理「なんでさー?」
紫「それから明日香ちゃんは、へんなことを言わないように。あなた、このコ
  ーナーでは暴走し過ぎよ」
明「ごめんなさい………」
紫「話を戻すわよ。ちょっとネタバレになっちゃうけど、今後登場する予定の
  キャラに絡むキャラが欲しかった。それで誕生したのが理奈子ちゃんなの」
理「なるほど、理奈子はシメイをセオっているんだな」
紫「でも実はそれも後付けの理由。実際そうなるかは、分からないの。本当の
  理由はもっと単純」
明「と、言いますと?」
紫「えっとね、明日香も黎も一人っ子でしょう?」
明「はい、そうですよ」
紫「私も、まあ母親の違う兄妹がいるんだけど。一人暮らしだしね。そこで作
  者は一人ぐらい、兄弟を持ったキャラクターが居たほうが自然かな、って
  考えたそうよ」
理「うわーショック。理奈子、そんなタンジュンなりゆーでぇ」
明「あと、女性のキャラクターと言うと、小桃さんと雛子さんですね」
紫「えっと、小桃さんはある意味、ヒロインの資格はあると思う。私と明日香
  ちゃんは同い年でしょ?」
明「ええ」
理「理奈子はもっとヤングで、ピチピチだぞぉ」
紫「ま、どちらも若いと言うか、幼いと言うか。大人の女性が欲しくて生まれ
  たのが小桃さん。静動のどちらとも違うタイプね。ただ如何せん、出番が
  少な過ぎ。これではヒロインとしては、ちょっとねぇ、って感じかしら」
明「その点、雛子さんは出番もそこそこありますよ」
紫「ああ、ダメ、あの阿婆擦れは。どう贔屓目に見たって、ヒロインって柄じ
  ゃないもの」
明「それって、ナンか、紫音さんの感情が入っているような………」
紫「ま、まあ、それもちょっとだけ………ごめん、私情が入っていました」
理「ふむ、わかればよろしい」
紫「雛子のブックス、さそり男ことグラウドって、どちらかと言えば正々堂々
  と戦うのを好むタイプでしょう?」
明「そうですね………真正直というか」
紫「いわゆる戦闘バカタイプね。それに対してその主たる人物は、姑息で妬み
  深いタイプ、ま、グラウドとは正反対のキャラクターを置きたかったの。
  これも一つの演出上のセオリーかしらね」
明「だから雛子さんは、ヒロインじゃないと?」
紫「そうよ。だって、ドロドロした性格のヒロインなんて、フツー居ないでし
  ょ」
明「なんだか可愛そう………」
紫「けど、彼女にはそれなりのハイライトが用意されているらしいから」
明「なんかいい予感………しませんけど」
紫「うーん、ま、詳細はさすがに言えないけどね」
理「あとまだ、二人女の子がいるぞ」
紫「えっ、あ、まだ誰か忘れてたっけ?」
明「もしかして、リルルカさんとミルルカさんのことじゃ?」
理「ぴんぽ〜ん」
紫「ああ、なんだ。私ゃてっきり腐れ義姉さんかと………あの二人はブックス
  だからね。その話はまたいつか」
理「なんだ、つまらん」
明「じゃあ、今回はここら辺でお開きですか?」
紫「そうね、そうしましょうか。それではまた次回………」
理「つぎも、よんでくれよ!」
明「さよならです」




                             ■おしまい■





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