AWC ◎2007年1月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ


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#518/1159 ●連載
★タイトル (CKG     )  07/02/22  15:02  (241)
◎2007年1月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容                                         09/12/13 10:22 修正 第2版

4.考察

   今年最初の報告となります。2006年の報告書で予告しました通り、今
  年からは以前のように毎月報告するようにします。時間がなくて考察の内容
  が書けない月もあるかも知れませんが、とにかく毎月欠かさず報告するよう
  にします。
   1月度の報告としては大分遅くなりましたが訳がありました。昨年、目標
  を達成できなかった原因が分らないまま進めても仕方がないと考えたからで
  す。原因が分らなければ対策も立てられませんし、達成できるかどうかやっ
  て見ないと分らない目標を設定して今年1年を過ごしても仕方ないと考えた
  からです。過去を十分に分析し、原因を突き止め対策を立て、自信を持って
  未来に向かって進みたいと考えたからです。
   
  ★昨年のCO2増加要因

    昨年、削減目標を達成できなかった原因についてはその後少し調べて見
   ました。原因としては2006年分の報告書で書いた3つの他にいくつか
   気付いた点があります。これも加えるとCO2の増加要因は下記の通りと
   なります。

   1.電力使用量に関わる増加要因

     @起きている時間が長くなることによる消費電力増加
     Aテレビの使用時間が長くなることによる消費電力増加
     Bパソコンの使用時間が長くなることによる消費電力増加
     C冷蔵庫の各室の温度設定による消費電力増加

   2.ガス使用量に関わる増加要因

     @妻の帰宅時間が遅くなることによる風呂の追い焚きに要するガス
      使用量増加
     A妻の帰宅時間が遅くなることによる調理に要するガス使用量増加

    この内、2項のガス使用量に関わる増加要因については手の打ちようが
   ないので取りあえず無視します。1項の電力使用量に関わる増加要因につ
   いては対策次第で削減できそうなので取り組んで見たいと思います。その
   手始めとして@〜Cそれぞれに使用している電力を測定できるようにしま
   す。
    現在、簡易電力メーターは1つしか所有していませんが、これをもう3、
   4個調達して常時測定できるようにします。そして毎日17時に測定して
   いる全体の電力使用量と共に個別の電力使用量も測定できるようにします。
   これより電力使用量の増加原因が特定でき対策可能となります。
    とういうことで簡易電力メーターは今はまだ1つしか所有していないの
   で今報告はこの範囲での分析・対策となります。

  ★冷蔵庫の消費電力調査

    前回の「◎7−12月度 CO2削減実績報告」を発表してからまず最
   初に行なったことは冷蔵庫の消費電力測定でした。冷蔵庫は1日24時間
   動作し続けるものなので、消費電力の僅かな違いでも大きな影響が出ます。
   冷蔵庫の各室の温度設定により消費電力が増減します。ひょっとするとこ
   れが原因ではないかと思ったからです。それでこれまで専ら電気炊飯器の
   消費電力を測るのに使っていた簡易電力メーターを外して冷蔵庫に使うよ
   う繋ぎ替えました。これまで冷蔵庫の電源は壁のコンセントから直接取っ
   ていましたが、これをスイッチ付きテーブルタップに刺した簡易電力メー
   ターから取るよう繋ぎ替えました。このように接続するとテーブルタップ
   のスイッチを切ることでメーターのリセットが簡単にできるので都合が良
   いからです。(下記)

   壁のコンセント → スイッチ付き → 簡易電力メーター → 冷蔵庫
             テーブルタップ 

   測定結果は下記の通りです。

   測定開始月日  1/23       1/24       1/25   1/30   2/2
   測定開始時刻  7:00       8:58       9:17   15:52  17:44
   測定時間    26.1H      24.3H      24.3H  74.3H  89.1H
   温|冷蔵室   5の3       5の4       5の2   5の3   5の3
   度|スライド室 チルド     チルド     チルド チルド チルド
   設|切替室   野菜・冷蔵 野菜・冷蔵 ワイン ワイン 野菜・冷蔵
   定|冷凍室   弱         弱         弱     弱     弱
   ------------------------------------------------------------------
   消費電力(W) 56.18      74.69      48.16  51.01  57.08

    注1)スライド室とは冷蔵室内部の下端にある引出し式の部屋のことで
       す。温度は冷蔵、チルド、ソフトフリージング3段階の計5段階
       に設定できるようになっています。肉類や魚貝類を入れるのに使
       っています。

    注2)切替室とは冷蔵室下方にある引出し式の独立した部屋のことです。
       温度設定により様々な用途に使えることから付けられた名前のよ
       うです。温度はワイン、野菜・冷蔵、チルド、ソフトフリージン
       グ3段階、冷凍の計7段階に設定できるようになっています。
       我が家では缶ビールやスポーツドリンクを冷やすのに使っていま
       す。空スペースは他の部屋に入り切れない買い置き食品等の保存
       にも使っています。

   毎日室温や使用状況が異なりますし、データ数も少ないので厳密な違いは
   出ませんが、大体の傾向は分るはずです。

   ・冷蔵室
     冷蔵室の「5の3」と「5の4」との違いは、1/23、1/24、2/2の結果か
    ら18W程度のものだと分りました。また「5の3」と「5の2」との違い
    は、1/25、1/30の結果から3W程度のものだと分りました。後者の結果
    は違いが少な過ぎるように思えますが、前者の結果で言えば、冷蔵室は
    ドアを頻繁に開け閉めするので温度設定により消費電力に大きな差が出
    るということです。消費電力が18W違うと、月には18x24x30
    ≒13KWhの電力量の違いになります。

   ・切替室
     切替室の「野菜・冷蔵」と「ワイン」との違いは、1/23、1/30、2/2
    の結果から5、6W程度のものだと分りました。切替室にはビールや出
    し入れの少ない食品を入れているので大きな違いは出ないのだと考えら
    れます。

   ・スライド室と冷凍室
     スライド室については温度設定を「チルド」以外にすると肉魚等が凍
    ったり腐ったりするので変えられません。冷凍室については温度設定を
    一番弱い「弱」にしており、これ以外には変えられませんし、また変え
    る必要もありません。ということでこの両室は測定対象外としました。

    よって冷蔵庫の温度設定による消費電力の差は最高でも20W弱(1日
   当たり480W、月に14KWh)程度のものであり、昨年の消費電力増
   加の主因ではないと分りました。

  ★パソコン関連の消費電力調査
   
    昨年の消費電力増加の主因が冷蔵庫でないと分ったので思い当たるもう
   一つの原因について調べることになりました。冷蔵庫の消費電力測定に使
   っていた簡易電力メーターを外し、パソコンを置いている2階に持って来
   ました。2階の部屋にはパソコン2台とこれらの沢山の周辺機器と多くの
   AV機器の配線があるので、これらの機器の後ろ側は配線でゴチャゴチャ
   になっています。消費電力の測定に先立ち、まずこれらの電源の配線を整
   理することから始めました。パソコン関係の電源だけ別系統にし、大もと
   は一つのコンセントから取るよう繋ぎ替えました。その大もとのコンセン
   トにスイッチ付きタップを刺し、スイッチ付きタップに簡易電力メーター
   を刺し、更に簡易電力メーターにパソコン関係のテーブルタップを刺しま
   した。都合、消費電力の測定対象はパソコンラック真上のスポットライト
   (消費電力12Wのネオボール)とBフレッツの回線終端装置やルーター
   も含めたものとなりました。毎日17時に電力会社が据え付けた電力メー
   ターにより家全体の電力量を測ると同時に、この簡易電力メーターでパソ
   コン関係だけの電力量も測るようにしました。測った後にスイッチ付きタ
   ップのスイッチを切り、すぐまた入れることでメーターをリセットするよ
   うにしました。現在もまだ測定を続けていますが、これまでの測定結果は
   下記の通りです。1月度の報告なので本来なら1月分のデータを提示すべ
   きですが、測定を始めたのが2月からなのでこうなりました。冒頭で述べ
   た通り、年頭に当たり、先に昨年目標を達成できなかった原因を突き止め
   対策を立てて置きたかったからです。

    測定 測定  使用  パソコン     全体
    月日 時刻  時間 消費電力量(Wh) 消費電力量(KWh)
    ---------------------------------------------------
    2/07 17:08 23.1H  1220 R            8.4
    2/08 15:26 22.3H  1930              9.6
        2/09  17:29  48.4H    4230 R            9.3
        2/10  17:08  21.5H    1160 R            9.2
        2/11  17:05  24.1H    2100 R            9.1
        2/12  19:14  26.2H    1220 R            6.7
        2/13  17:09  22.0H    1300 R            7.2
        2/14  17:09  24.1H    2090 R            8.2
        2/15  18:35  25.4H    3050 R            9.2
        2/16  17:10  22.4H    1260 R            8.1
        2/17  17:24  24.2H    1690 R            8.0
        2/18  18:07  24.5H    1840 R            7.8
        2/19    -      -          -             8.4
        2/20  17:22  47.4H    2740 R            7.8
        2/21  17:03  23.5H    2120 R            7.9
    ---------------------------------------------------
    日平均        1858.6      8.33
             (26020Wh÷14)  (124.9KWh÷15)

     注)'R'印はメーターリセット有りを示す

    計算して見ますと、1月の目標を達成するには1日当たりの電力使用量
   を8.3Whに抑えれば良かったことが分ります。ところが実績は313
   Whでしたから、1日当たり313÷34=9.2Wh使ったことなりま
   す。後、1日当たり900Wh削減すれば目標を達成できました。パソコ
   ンの使用時間を半分にすれば目標は達成できました。パソコンの使用時間
   をそこまで減らさなくても、もう少し就床時間を早くしたり、良く観もし
   ないテレビを消したり、冷蔵庫の温度設定をもう少し上げたり、色々なこ
   とを少しづつ減らせば目標達成は十分可能になります。

   年頭に設定した今年の目標が1月度時点では早くもオーバーしてしまいま
  したが、今回の原因分析により努力次第で十分達成可能なことが分ったので、
  今年のCO2 削減目標をこのまま進めることにしました。つまり昨年達成で
  きなかった削減目標に再挑戦するということです。

  ★電気の削減実績

    それでは今月の実績を見て行きます。電気は目標283Whのところ実
   績313KWhと目標をオーパーしてしまいました。昨年後半と同じよう
   な傾向になりました。達成率は90.4%でした。

  ★ガスの削減実績

    ガスは目標16m3のところ実績14m3となり目標をクリアーすること
   がきました。達成率は114.3%でした。
    先月の報告で冬場も冷水で食器を洗うことから霜焼けになる。霜焼けを
   防ぐため更なる工夫も試みるつもりだという話をしましたが、一つの解決
   策が見付かりました。これまで「薄手」のゴム手袋を使っていましたが、
   試しにこれより一段階厚い「中厚手」のコム手袋を使って洗って見たとこ
   ろ手が余り冷たくなくなり大分楽になりました。最初、内側に薄い布手袋
   をはめて 試して見ましたが、確かに暖かくはなりますが、はめ外しが面
   倒ですし、布手袋が濡れてしまうという不都合がありました。ゴム手袋の
   価格はあるディスカウントショップで「薄手」が100円弱であるのに対
   して、「中厚手」は200円弱と倍しますが、耐久性も高まるので決して
   割高にはならないと思います。厳冬の北国ではこのような方法による温暖
   化対策は取れないと思いますが、関東から西の温暖な地方ではこの方法に
   よるCO2 の大幅削減が可能になります。何せ1回の食事で給湯に使うガ
   スの使用量は風呂を沸かすのに使うガス使用量と同等の凄い量になるから
   です。

  ★CO2 の削減実績

    この結果、今月のCO2 排出量は目標44.20Kgのところ実績46.
   52Kgとなり、達成率95.0%と目標をややオーバーしてしまいまし
   た。

   今後、簡易電力メーターを買い増し、冷蔵庫やテレビ等、主な電力消費源
  の消費電力量を日々把握し、目標を確実に達成できるよう努力して行きます。
  ガスと水道は心配ありません。これまでの取り組みで編み出した省エネ法を
  続けるだけで目標を達成できます。電気だけは努力しないと油断するとすぐ
  に使い過ぎてしまいます。当面、これを意識して生活して行きます。いずれ
  は意識しなくても目標を達成できるよう方法を考えて行きたいと思います。

   私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
  そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
  悪は減ります。
   失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困
  難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行
  けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。
   今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
  ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!

                                ヨウジ

P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。

VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh  01/01/02 136625
    地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html

私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
*--------------------------------------------------------------------*
| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2   |
| PC-VAN:CKG36422  e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp                     |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/                       |
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