#473/1159 ●連載
★タイトル (CKG ) 06/01/13 22:52 (224)
◎2005年8−12月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容 09/12/13 10:19 修正 第2版
5.考察
また1年が終わりました。我が家の省エネは順調に進んでおります。自然
環境の大切さとこれまで私たち人間が歩んで来た道の誤りを痛感しているの
で、我が家では1986年から9年半も省エネの取り組みを続けて来ること
ができました。残念ながら世界の取り組みは一向に進んでおらず、地球環境
は急速に悪化しています。京都議定書の締結時にはもう少し明るい未来を描
いていましたが、その後の国際会議の推移は惨憺たるもので、今では諦めの
気持ちで覆い尽くされています。
中国やインドなどの途上国の驚異的な経済発展は、私には自然環境に対す
る重大な脅威としか受け取ることができません。残念ながら我が国を初めと
する先進国諸国はその手助けをしているに過ぎません。巨額の投資を行ない、
生産拠点を中国等途上国に移し、技術援助し、また自動車・工作機械・電子
機器等の工業製品を輸出しているからです。経済の急速な発展は同時に地域
の自然環境と地球環境の急速な破壊をもたらすからです。
相変わらず誰もが第一に経済を良くすることを考え、政府もその先頭に立
ち、マスコミも専らそのことを報道・論評していますからとても心配です。
熾烈な競争があるこらこそ敗者にならぬよう無駄を省き効率を高める努力を
しますが、同時にそのことだけで精一杯となり、環境に配慮をする余裕がな
くなっているからです。今の社会の仕組みではこの問題を回避することがで
きません。自由や民主主義を否定するわけではありませんが、自由市場経済
という社会の仕組みが今日の地球規模の環境破壊の大きな原因になっている
からです。
多くの人々がこのことに気付いてはいますが、危機を回避するため行動を
起こしている人は極少数です。けれども何事も初めは少数から始まるもので
す。現状は極めて厳しいですが、諦めれば済むという問題ではありません。
私も微力ながら今後ともできる限りの努力を続けて行く所存です。
それでは今年2005年のその後の取り組みについて書きたいと思います。
ご飯はランチジャーは止め冷凍保存に
昨年5月より電気炊飯器の保温機能は電気を喰うということで、ご飯を1
日分炊き電気を使わないランチジャーで保温していましたが、その後また変
更しました。ダイエットを始め、ご飯を決まった量食べるためという都合も
あったからです。それにランチジャーは電気を喰わなくて良いですが、やは
りぬるくなり、例え電子レンジで再加熱しても美味しくありません。そこで
ご飯を炊飯器の能力いっぱいまでまとめて炊いて、炊き立てを一食分づつご
飯専用タッパーに入れて冷凍保存するようにしました。食べる時に電子レン
ジに3〜4分掛けると炊き立ての美味しさに戻ります。日持ちも良いですし、
ダイエットをする場合に決まった量食べられるのでとても便利です。それに
何と言ってもご飯をまとめ炊きすると省エネにもなります。毎朝1日分炊い
てまる1日保温しておくのに使う電力と、数日分まとめて炊いて冷凍してお
き、食べる時に電子レンジで解凍加熱するのとどちらが省エネになるか。計
算して見れば分ります。いずれも1日当たりの消費電力です。ダイエットの
ため1日1合を3食で食べるものとして計算しています。
@ 毎日炊き1日中保温する場合
白米1合炊飯 1日中保温
150Wh + 400Wh = 550Wh
A 毎日炊きランチジャーで保温し毎食電子レンジ加熱する場合
白米1合炊飯 電子レンジ加熱1分強
150Wh + 20Whx2食 = 190Wh
B まとめ炊き冷凍保存し毎食電子レンジで解凍加熱する場合
白米5合炊飯 電子レンジ加熱 最初加熱不要
270Wh÷5日 + 50Whx3食 − 50Wh÷5日 = 194Wh
注)消費電力は使用する炊飯器や季節で違いますが、我が家で実際にやって
見てエコワットで実測した結果に基づく概算値です。
このように従来の毎日炊き1日中保温する場合と比べて消費電力に圧倒的な
差が出ることが分りました。ランチジャーで保温する方が僅かに消費電力が
少なくなりますが、美味しさや利便性を考え合わせれば冷凍方式の方が遥か
に優れています。
ダイニングコタツの導入で暖かく省エネ
我が家ではこれまで室内でダウンジャケットを着ることで暖房を全廃して
いましたが、一昨年(2003年)冬より妻が室内ではダウンジャケットは
着たくないと言い出し、自分の部屋でコタツを使うようになりました。これ
に伴い昨年冬からは妻だけ自分の部屋で食事をするようになってしまいまし
た。食事は家族がコミュニケーションを取る1日の中でも短い貴重な時間な
ので、予々からこれを取り戻せるようどうにかしたいと考えておりました。
冬が近付くそんな秋の日、新聞にディスカウントショップの折り込み広告
が入っていて、そこにこれまで見たことのない「ダイニングコタツ」なる物
が掲載されているのが目に止まりました。テーブルと椅子と電熱ヒータと
コタツ布団とがセットになって売られていました。しかしながら我が家には
これまで使って来たダイニングテーブルがあります。これは子供が生まれて
から買ったもので、母がまだ健在で子供たちが保育園に通っていた時代から
使って来たものです。この慣れ親しんだ6人掛けのまだ立派なダイニングテ
ーブルを捨てるわけには行きません。そこでこのテーブルを生かしながら「
ダイニングコタツ」のような機能の物を作ることにしました。
日曜大工店で材料を購入し、今あるテーブルの下に入る90Cm角位のテ
ーブルを作り、このテーブルにコタツ布団を掛けれることで「ダイニングコ
タツ」を構成するようにしました。ただし、熱源には「ダイニングコタツ」
のようなコタツ用ヒータは使いませんでした。消費電力500Wのコタツ用
ヒータは省エネ優先の我が家の方針に合わないからです。代わりに45Cm
角の消費電力25Wのミニホットカーホペットを使いました。
しかし、今年の冬は特別に寒く、使っている内にぬるいことが分かり、年
が明けてから以前から家にあった消費電力60Wのアンカに換えました。こ
のアンカの消費電力は表示は60Wですが、実使用では強で10〜20W位
にしかなりません。夏に使う消費電力40〜50Wの扇風機同様、省エネ機
器と言って良いと思います。石油やガスや電気の温風ヒータで部屋全体の空
気を暖めるより、アンカでコタツの中の足元だけを暖める方が圧倒的に省エ
ネになるからです。ミニホットカーペットは妻が椅子に敷いて併用するよう
にしました。ミニホットカーペットは足の下に敷くとぬるいですが、尻の下
に敷くと結構暖かくなります。アンカとミニホットカーペットを併用する位
ならもっと強力な1つのアンカを使った方が良いとは思いますが、今シーズ
ンはこの今あるものでやって見ようと思っています。温暖化しているので来
年は暖冬になるかも知れませんし。
電気の削減実績
それでは8月から12月の実績を見て行きます。電気は8月が目標250
KWhのところ実績294KWh、9月が目標303KWhのところ実績
258KWh、10月が目標213KWhのところ実績230KWh、11
月が目標238KWhのところ実績202KWh、12月が目標208KW
hのところ実績208KWhとなり、5カ月合計で目標1212KWhのと
ころ実績1202KWhとなり、目標を達成することができました。
ガスの削減実績
ガスは8月が目標10m3のところ実績10m3、9月が目標12m3のと
ころ実績10m3、10月が目標11m3のところ実績11m3、11月が目
標14m3のところ実績10m3、12月が目標13m3のところ実績14m3、
となり、5カ月合計で目標60m3のところ実績55m3となり、余裕を持っ
て目標を達成することができました。
冷暖房給湯全廃関連の話
これまでも度々述べて来ましたように、我が家では既に冷暖房給湯を全廃
しているので、冬季に特別にガスの使用量が増加するということはありませ
ん。ガスストーブは勿論、ガスファンヒータも使っていませんし、ガス湯沸
かし器も使っていないからです。これはエアコンを使用しないので夏季に特
別に電気の使用量が増加しないのと同じです。ただ、冬季は気温や水温が下
がるので、厨房や入浴に使用するガスは増加します。しかしながら我が家で
は冬季は入浴を2日置きに減らしたり、厨房や浴室の給湯も廃止したので、
使用量はそれ程増加しません。何と言ってもガスの大半はお風呂と給湯で消
費されるからです。
ついでに厨房にも浴室にも給湯しないでどうやって生活しているか疑問に
思われる方もいらっしゃると思うので説明して置きます。我が家の流しの蛇
口からはお湯はできせん。2000年11月からお湯の蛇口のレバーを取り
外しているからです。冬季に流しで給湯のお湯を使って食器を洗うために使
用するガスの量を計ったら、1回分の食事でお風呂を1回沸かすのと同じ位
のガスを使うことが分かりびっくりしたからです。勿論、冷たい水で炊事を
すれば霜焼けになってしまいますから、代わりに炊事用のゴム手袋をはめて
料理をしたり食器を洗ったりしています。
一方、浴室の蛇口からもお湯は出ません。というより浴室のお湯の蛇口は
2001年6月から取り外し、代わりに止水栓を取り付けています。それで
洗顔・洗髪は風呂桶のお湯で行なっています。「汚い」と思う方もいらっし
ゃると思いますが、これもかけがえのない地球環境を守るためです。口を結
んで口の中に入らないようにして洗い、仕上げに蛇口の水で手早く洗い、最
後に蛇口の水で口の中を濯ぎます。もう5年も続けていますが、お腹を壊し
たこともなければその他の病気になったこともありません。川や湖や海の水
の方が余程汚いのです。それより足元の地球が住めなくなるような事態はど
うしても避けらければなりません。
注)私自身はその風呂桶のお湯も余り使いません。洗髪の時も洗顔の時も体
を洗う時もお湯は最初に洗面器1杯分使うだけで、泡を流す時は蛇口や
シャワーの水で行なっています。真冬は痛い程冷たいですが、サウナそ
の他で鍛えたので平気です。
環境に優しい昔のお風呂
今から26年前以前の我が家では木の風呂桶のお風呂に入っていました。
この風呂桶には上がり湯と呼ぶ湯舟とは仕切られた部分があって、この綺麗
な上がり湯を使って洗顔・洗髪を行なったり、お風呂から上がる前に体に掛
けたものです。当然のことながらお湯の出る蛇口もシャワーもありませんで
したから、シャワーでお湯を流し放しで使って資源を無駄遣いするようなこ
とはありませんでした。昔は自ずと環境に優しい生活をしていました。
冬季は入浴回数を減らして省エネ
ガス関連の話が長くなっていますが、後、例年通り12月からは入浴は2
日置きに減らしました。11月までは月に15回入浴していましたが、12
月〜5月頃までは月に10回と入浴回数が3分の2に減ります。これにより
気温水温低下によるガス使用量の増加を抑制します。それから風呂水の再利
用はこの時期は1回だけにしています。新水で沸かした日は入浴直後に風呂
水清浄剤(花王のふろ水ワンダー)を入れています。そして再利用水で入浴
した翌日は残り湯を使って洗濯をしています。ここのところの話は次の水道
の使用量にも関係して来ますが、お風呂の話の一部なのでここで報告しまし
た。
水道の削減実績
次に水道は7月〜8月が目標25m3のところ実績25m3、9月〜10月
が目標24m3のところ実績21m3、11月〜12月が目標23m3のとこ
ろ実績は21m3となり、5カ月合計で目標72m3のところ実績67m3と
なり、余裕を持って目標を達成することができました。
今年のCO2削減実績
次にCO2の排出量は、8月が目標40.40Kgのところ実績45.68
Kg、9月が目標44.04Kgのところ実績37.36Kg、10月が
目標36.44Kgのところ実績38.00Kg、11月が目標37.52
Kgのところ実績30.64Kg、12月が目標36.96Kgのところ
実績37.28Kgとなり、5カ月合計では目標195.36Kgのところ
実績188.96Kgとなり、余裕を持って目標を達成することができまし
た。
最後にCO2の年間累計は、目標467.24Kgのところ実績455.
60Kgとなり、達成率102.6%で目標を達成することができました。
私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
悪は減ります。
今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!
ヨウジ
P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。
VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625
地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html
私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software
http://homepage2.nifty.com/youji/software
*--------------------------------------------------------------------*
| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 |
| PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp |
| NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ |
| http://homepage2.nifty.com/youji/ |
*--------------------------------------------------------------------*