#379/1159 ●連載
★タイトル (CKG ) 05/01/16 17:54 (181)
◎2004年10−12月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容 09/12/13 10:14 修正 第2版
5.考察
都合で3カ月まとめての報告となりましたが、削減努力は変わらず続けて
まいりました。また1年の締めくくりをする季節となりました。その後、
11月にロシアが京都議定書を批准し、今年2月に発効することが決まりま
した。まったく楽観できる状況にはありませんが、小さくはあっても問題解
決に向けた第一歩が踏み出されました。不完全ではあっても今はまず第一歩
を踏み出すことが重要です。これが引き金となり参加各国で新たな制度が作
られ動き出すからです。これによりこれまで経済や金儲けのことばかり考え
て来た指導的立場にある人々が否応なしに「環境問題」と真正面に取り組ま
ざるを得なくなります。環境問題は一般市民にとっても単に関心を持つ段階
から実行する段階となりました。いえ、実行せざるを得ないような制度を作
らなければなりません。そうでなければ迫り来る地球環境の危機を回避でき
ないからです。
その後、テレビでも地球温暖化をテーマとする特集番組が何度も放映され
ました。アメリカ発の情報が多く、アメリカは知識層の関心は高まっている
ようですが、肝心の政治がまったく背を向けています。ブッシュ大統領が再
選したら改めて「京都議定書」からの離脱を再宣言するようなメッセージが
発せられる始末。学者が「省エネしなければ駄目だ」と訴えていますが、そ
のアメリカが世界一化石燃料を大量消費しているのに、「京都議定書」から
離脱し、責任放棄しているのですからまったく話になりません。これでは反
面教師にさえなりません。イラク戦争と合わせ世界に物凄い悪影響を与え続
けています。
12月のスマトラ沖地震の津波により沿岸諸国に18万人を超える死者・
行方不明者と124万人の避難生活者(1月10日現在)が出ているという
ことで、大変な惨事となりました。これを見た瞬間に温暖化による海面上昇
や異常気象による大災害の光景を連想してしまいました。海面上昇したとこ
ろへ嵐で高波が来れば同じことになりますし、勿論、地震による津波の被害
を大きくします。いえ、温暖化による災害は沿岸諸国だけでなく、世界中の
ありとあらゆる地域に住む人々にとてつもない災害・被害をもたらします。
改めて温暖化の恐ろしさを考えさせられ身が引き締まりました。
我が家では冬季は室内でも外出用のダウンジャケットを着るなど衣服を多
めに着ることで、以前は使っていたガスファンヒーターや電気コタツ等の暖
房器具の使用を全廃しておりましたが、昨年の冬より妻が電気コタツを使う
ようになってしまいました。地球温暖化のことを説明し、外出する時と同じ
格好をすれば寒くないからと何度も説得しましたが、室内でダウンジャケッ
トを着ることを拒み、コタツの使用を止めません。それで今年は消費電力が
500Wと大きいコタツの代わりに比較的消費電力の小さい1畳位のホット
カーペットの購入を検討しておりました。コタツは四角く4人用なので、一
人分に見合った電熱器具に替えれば省エネできると考えたからです。クリス
マスの頃になりいよいよ寒くなって来たので、実際に購入に行こうと検討し
始めましたが、その前に今のコタツの消費電力を計って見ることにしました。
簡易電力メーターをコンセントに刺し、これにコタツの電源プラグを刺し、
コタツを妻がいつも使っているという「弱」でしばらく点け放しにして置き
ました。勿論、コタツ布団を掛けた状態でです。すると3時間27分で消費
電力量がちょうど300Wになりました。計算すると平均消費電力が87W
になりました。実際には時々コタツから出入りするなどで熱が逃げてもう少
し消費電力が大きくなる要素と、逆にもう暖まったからと消す時間があるの
で消費電力が少なくなる要素がありますが、コタツは「弱」で使う分には思
っていたより消費電力が小さいものであることが分かりました。これ位なら
ホットカーペットの消費電力と大差ないので購入の必要はないと判断しまし
た。妻がコタツを点けるのは夕食時から就床前までの精々3時間位のことな
ので容認することにしました。
でも、私は暖房器具は一切使用しておりません。着る衣類もパンツにラン
ニングの下着と上は冬物のカラーシャツにダウン入りジャンパー、下は冬物
のズボンだけです。寒ければ更に長袖の下着や股引に上にセーターを着るこ
ともできますが、寒くないので前述した通りの薄着で暮らしています。また
家として給湯全廃は続けています。浴室にも洗面所にも流しにもお湯の出る
蛇口はありません。(というより以前の報告書で書いた通り自分で工事して
外してしまったのですが)入浴時は妻も体は勿論、顔や髪は浴槽のお湯で洗
いますし、私は最初の1杯は浴槽のお湯を使いますが、石鹸やシャンプーの
泡は真冬でも水で洗い流しています。(以前に報告した通り蛇口やシャワー
の流し放しのお湯は物凄くガスを喰うことが分かったからです)勿論、冷た
いですが、サウナで鍛えたので我慢できます。普段の洗面所での手洗いや洗
顔も水で行なっていますし、流しでの食器洗いもビニール手袋をはめてただ
の水で洗っています。それでも真冬はどうしても手先に霜焼けができてしま
います。でも、それ程酷いことにはなりません。足は分厚い靴下を履くこと
で凌いでいます。足も真冬は指先や踵に霜焼けができることもありますが、
これもまたそれ程酷いことにはなりません。東京では本当に寒いのは1月か
ら2月の1カ月間位のことなので、少しも苦になりません。いえ、体が適応
したので何でもなくなったのです。この方が体にも良いですし、風邪にも掛
かり難くなりました。環境と健康と家計の三両立です。
それでは10月から12月の3カ月間の実績を見て行きます。まず電気で
す。10月は目標221KWhのところ実績213KWh、11月は目標
222KWhのところ実績238KWh、12月は目標226KWhのとこ
ろ実績208KWhとなり、3カ月合計で目標669KWhのところ実績
659KWhとなり目標を達成しました。
年初からの累計でも目標2984KWhのところ実績2951KWhとな
り、達成率101.1%で目標をクリアーすることができました。
次にガスです。10月は目標12m3のところ実績11m3、11月は目標
13m3のところ実績14m3、12月は目標14m3のところ実績13m3と
なり、3カ月合計で目標39m3のところ実績38m3となり目標を達成でき
ました。例年では12月から入浴を2日置きに減らすのですが、忘れて13
日からになりました。これにより入浴回数が2回増え、ガス使用量が1.3
〜1.4m3位増加した勘定になりますが、目標内に収まりました。
年初からの累計では目標200m3のところ実績145m3となり、達成率
137.9%で目標をクリアーすることができました。
次は水道です。9月〜10月は目標23m3のところ実績24m3、11月
〜12月は目標22m3のところ実績23m3となり、4カ月合計で目標45
m3のところ実績47m3となり、目標をややオーバーしました。
年初からの累計では目標149m3のところ実績127m3となり、達成率
117.3%で目標をクリアーすることができました。
次にCO2排出量です。10月は目標37.88Kgのところ実績36.
44Kg、11月は目標34.96Kgのところ実績37.52Kg、12
月は目標39.60Kgのところ実績36.96Kgとなり、3カ月合計で
目標112.44Kgのところ実績110.92Kgとなり目標を達成しま
した。
最後にCO2の年間累計では、目標509.92Kgのところ実績467
.24Kgとなり、達成率109.1%で目標を見事にクリアーすることが
できました。これより1990年レベルからの削減率は56.98%になり
ました。この内、人数減の要素を除いた実質的な削減率は40数%と推定さ
れます。
日本は公共事業等で700兆円もの国民資産を先食いしてしまったので、
これからは借金返済のため節約せざるを得ません。また少子高齢化と人口減
少によりもうかつてのような好景気は二度とは望めません。これに経済成長
を抑制しなければ地球温暖化が防げないという要素が加わりますから、これ
からの国の政策は経済成長を前提にしないものに改めなければならないこと
が分かります。
雇用や税制もこのような社会情勢に対応できるものに改革しなければなり
ません。景気刺激・競争促進による経済活性化は同時に勝者敗者の明暗をハ
ッキリ分け、貧富の差を拡大させ、経済を不安定化させ、自然環境の破壊を
加速させますから、これからの時代にはそぐいません。競争より安定が重要
視されなければなりません。パイは小さくなるので、富の分配はより平等に
行なわなければなりません。最低水準を守らなければならないからです。そ
れから最大多数の最大幸福が政治の目的だからです。企業経営より雇用の安
定を優先させなければならなくなります。企業の競争力は弱まる方向ですが、
社会全体で、いや全世界で一斉に行なえば競争力の格差の問題は解消されま
す。税制も富の分配がより平等に行われるよう改革しなければなりません。
あるいは税制をグリーン化し、環境保護に取り組むことが個人や企業にとっ
て経済的に利益になる仕組みを作らなければなりません。
経済のグローバル化は競争を激化させ問題を複雑化させ地球規模に拡大さ
せますから、これからの時代にはそぐいません。世界政府が実現できればグ
ローバル化のデメリットは帳消しになりますが、国連さえ上手く機能しない
現状では実現は不可能です。それぞれの国の独自性や特色を生かすことが民
主主義であり人々の幸福であるなら、世界政府はこれに反しています。時代
は中央集権から地方自治に移行しようとしているわけですから。しかし、な
おかつ世界は地球環境と国際秩序を守るため強調しなければなりません。国
連がこれまでより幾倍も重要視されなければなりません。現在の最重要課題
はすぐそこまで迫っている温暖化による地球環境と人類の大危機を回避する
ことです。これまでの常識や価値観に捕らわれることなく速やかに対策しな
ければなりません。
企業は基本的に儲からないこと経営が危うくなることは決して行ないませ
ん。政府が行なうよりありません。政・官・業の癒着を排除し、政・官が真
に公共のために働くよう改革しなければなりません。それは制度改革によっ
てのみ実現されます。金により歪められている政治を民意が正しく反映され
るよう改めなければなりません。それは政治資金と選挙制度の改革です。
二大政党制では比較少数の良識ある民意が反映されません。政権を取った
方の政党が企業と癒着し、政治を歪め、国内外の諸問題の解決を遅らせます。
その典型例がアメリカです。ヨーロッパ型の民主主義の方が望ましい。だか
ら良識もあるし、環境対策も進んでいます。比較少数意見を切り捨てて良い
政治ができるわけがありません。国会に於いて発言する代議員がいるから民
意が反映されるのです。小選挙区制で当選したたった一人の政治家が当選し
なかった候補の代弁をすると思いますか。そんなことをしたら次に落選しま
すよ。それで支持率20〜30パーセントの第1党が権力を独占するように
なっています。
もう私はこの3、4回の国政選挙の投票には行っていません。小選挙区制
の選挙が続き、投票する政党がなくなってしまったからです。行っても当選
する見込みがないからです。時間と労力を使い、後には負けた悔しさが残る
だけだからです。投票に行かなければ悔しさも半減するからです。そして政
治は国民から離れて行きます。結果的に憲法が定める選挙権がないのと同じ
になります。これでも民主主義と言えるでしょうか。一応選挙はあるけど、
形だけで決して民意は反映されない。
すっかり政治の話題になってしまいましたが、環境問題を本気で考えて行
くと、結局、政治改革しないと駄目だと分かるからです。
私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
悪は減ります。
今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!
ヨウジ
P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。
NIFTY
FGALAP/4/8 (https://iw.nifty.com/iw/nifty/fgalap/lib/8/index.html)
1111 BXC02020 01/01/02 136625 CO2_122 .LZH 地球温暖化対策CO2 V1.22
VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625
地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html
私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
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| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 |
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