#173/569 ●短編
★タイトル (dan ) 04/08/10 08:29 ( 26)
らもさんの死 談知
★内容
中島らもが死んだ。階段から落ちて死んだ。あほらしい死に方。
でも、らもさんなら、さもありなん、という感じではある。遅かれ
早かれ、こんな感じで死ぬんだろうなと、ワタシも思っていたし、
本人もそう思っていたと思う。畳の上で大往生、というような死に
方するひとではなかったし。こんな死に方こそ、らもらしいと言え
ば言えるね。
彼は52歳だった。ワタシは今49歳である。ほとんど同年齢で
ある。だから同時代を生きた、という感じが強い。本当に興味を持
った作家で、同時代にリアルタイムで書いた本を読んだというのは、
らもさんだけかもしれない。
らもさんは、破滅型というか、無頼派というか、そんなイメージ
が強いひとだが、本当は一生懸命真面目に生きたひとだったと思う。
ただ、その生き方がふつうのひとと違うので、ひとからは破滅型に
見えたり、無頼派に見えたりしたのだと思う。本当に破滅型だった
り、無頼派だったりしたら、あれだけの本は書けないと思う。無茶
苦茶な生き方だったかもしれないが、確かにやることはやっている。
書くことは、確かにしっかり書いているのだ。
ワタシにとっては、らもさんは、文章を書く上での目標みたいな
ひとであったし、また、ああいう生き方できたらいいなあと思う、
人生上のあこがれでもあったひとだ。それが突然亡くなって、もう
呆然とするというか、なにか生きる気力までなくしたような気分で
いる。いつか会えることがあったら、いろんなことを話したい。話
せたらいいだろうなと思っていた。しかし、それももうかなわない
こと。ワタシは、らもさんのいない世界を生きていかねばならない。
さびしい。本当にさびしい。
らもさんのご冥福をいのります。