#9081/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (sab ) 16/10/28 18:05 ( 50)
プロの作家とはどういう気分か
★内容
というのを知りたかったが。
文壇のパーティーとかそういうのには興味はないのだが
自分の本が書店に並んでいたり、
週刊誌にエッセイの連載をやっているというのはどういう気分か。
まあ、しかし、オール読物倍率2000とかで、無理だろうなあと。
まあ、それならそれで、ライフワークの様に、
前々から書きたいと思っていたものを書けばいいや、と思ったのだが。
プロの作家になるのを諦める、そう思った瞬間に、
自作が、ガキっぽいものの様に見えてきた。
私の書いているのはジャンル小説(SFとかミステリ)で、
純文学じゃないんだけれども、
いい歳こいてSFか、と思えてきた。
プロの作家だったら、
「こんなもの下らないが、馬鹿読者から金を巻き上げる為に書いているのだ」
みたいな言い訳がたつからなのか。
感じとしては、無人島とかに流されてもSFを書いている人がいたら、
馬鹿じゃないの、みたいな。
終身刑になっても、永山則夫みたいに、私小説ならいいが、
「終身刑」のバート・ランカスターみたいに鳥の研究なんてやっていると、
いじらしく見えてくる。そういう感じで。
これはどうしたことだろうか。
多分、鳥の研究をしているバート・ランカスターは、いじらしいなあ、
とオーディエンスには見えるが、
永山則夫の場合には、そのオーディエンスに向かって書いてきているから、
いじらしくは見えないという事か。
まあ、プロになれなくても、オーディエンスにどう思われようとも、
作品さえ書ければいいのだが。
しかし、自分で書いていて、書く行為が「いじらしい」と思えてきちゃうのはまずい。
或いは、こういう問題か。無人島で交響曲を作曲する奴はアホに見えるが、
そこでアコギで演奏するのはそんなにアホには見えない。
そういう感じで、オール読物じゃなくてフリマみたいなところで配るんだったら
作品で大風呂敷を広げるな、ということか。
有栖川有栖なんてプロになれなくても、同人誌で似た様な作品を書いていても、
それはそれでいいとも思うが。
貴志祐介が売れなくて、同人誌でああいう作品を書いていたら、馬鹿に見えるから。
いやー。そこらへんの気持ちの持ち方が、難しい。プロを諦めると。