AWC AIで生まれた日   永山


        
#8851/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/03/21  20:05  ( 27)
AIで生まれた日   永山
★内容
 推理作家の夏樹静子が心不全で死去。七十七歳。合掌。
 夏樹静子の作品は、ドラマ化された物をテレビで観るのがほとんどで、小説そのもの
を読んだことは少ないのですが、読んだ分はどれも水準以上で、一定の満足感を与えて
くれたと記憶してます。ドラマで観ただけの作品も、推理物としての骨格がしっかりし
てるんだろうなと感じさせる物が多かったような。
 日本の女流本格推理作家四天王といえば、時代のずれこそあれ、夏樹静子、仁木悦
子、栗本薫、山村美紗だった頃があったと思います。とうとう、皆さん亡くなられ、時
の流れを嫌でも感じてしまいます(現代の本格推理の女流作家で、一般にも広く知られ
ているような人って、ぱっと思い付かない……宮部みゆきは本格で括りにくいし、小野
不由美はファンタジー色が強いし)。

 人工知能が書いた小説が、星新一賞の一次選考を通過。公立はこだて未来大学プロジ
ェクトチーム。
 昔のニュースで、このプロジェクトに関する記事を見るか読むかした覚えが、朧気に
……。調べてみると二〇一二年の九月にプロジェクトがスタートしてる。まさか三年半
でここまで来るとは。
 創造力や閃きといった作業?を、人工知能がどうやって行っているのか気になったの
で、より詳しく検索してみると、ストーリーの根幹となるような重要な発想・アイディ
アは、人間が考えて与えているのだとか。ちょっとほっとした(苦笑)。人工知能によ
る思考作業は、「いつ」「天気」「何が」だったかな、これら三つを決めるのが主で、
あとは意味の通った文章作りをするんだとか。
 この段階であれば、できあがった作品の著作権は、まだ人間の手にあることになりそ
う。遠い未来か近い将来になるか分かりませんが、いずれ人工知能が完全に執筆した小
説も生まれるんでしょうけど、それよりも人工知能と人間の合作作品が出て来た方が、
揉めたりして。

 ではでは。





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