#8791/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 16/01/22 20:36 ( 26)
ゼロ時間 永山
★内容
NHKBSプレミアムでやっていた「Jミステリーはここから始まった!第一回“松
本清張『ゼロの焦点』”」を録画視聴。
こんな読み方もあるのねと、発見と驚きと笑いの一時間。私は、『ゼロの焦点』は映
像化された物を観ただけなのですが、探偵役の行動から何から、果てはラストシーンに
至るまで、色々とけったいな話だな〜と思ったもんです。それらけったいな箇所を部分
的にでも読み解いてくれた感があって、すっきり。これって、よくある二時間サスペン
ス――“OLが仕事を休んでまで推理行”“ラストは崖”の原点と言えそう。後発の二
時間サスペンスは型枠だけ使った?
この分なら、第二回の横溝正史も楽しめそう。
フジテレビ系のアニメ「僕だけがいない街」第三回を録画視聴。
色々と詰め込んであって、今後の展開の仕方、楽しみ方を示したかのような回。
記憶、選択の正誤、犯行日の確定ロジック等々、ちょっとした趣向を凝らした見せ方
で好ましい。ただ、このやり方だと、“後出しじゃんけん”ができるから、推理物とし
ての魅力は薄れるけれども。
ストーリーとは恐らく全然関係ないだろうけど、興味深かったのは、個人情報の取り
扱いかな。一九八八年に飛ばされた主人公が、クラスメートの女子の誕生日を知るため
に、職員室にある名簿を覗こうとするくだり。自分が小学生の頃はどうだったろうと思
い起こすに、クラスメートの誕生日どころか、学年全員の誕生日が、卒業アルバムに載
っていたのを思い出した。それぐらい緩かった時代だから、卒業アルバム以外でも、割
とオープンになっていた気がする。数年の差で、こんなに違うものなのかぁ。
あと、この手の作品に接するとき、ついて回る疑問が、そろそろ気になり始めたで
す。つまり、“リバイバル”できる人物が、主人公以外にいるのかどうか。もし存在し
て、物語に関わるのなら、話の流れやロジックの展開がかなり違ってくるはず。
ではでは。