#8528/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 15/05/09 20:15 ( 28)
現実には伏線なんて滅多にない 永山
★内容
テレビ朝日系のドラマ「天使と悪魔」第五話を録画視聴。ネタバレ注意です。
捻りの度合いがまた強くなっており、よい傾向。この調子で、妥当な範囲で
ツイストするのは大歓迎です。
とは言え、まだまだ分かり易いきらいがあります。ミステリや二時間サスペ
ンスにてよく使われる“捻りのフォーマット”を、ほぼそのまま持って来てい
るようなところがあり、捻っておきながら、視聴者に優しい作りになってる。
でも視聴者に優しくするのなら、こんな形ではなく、真相が明らかになった時
点で膝を打つような納得感に重きを置くことで達成してほしい。
あと、気になるのは、前回辺りから、渡部篤郎演じる弁護士がギャグキャラ
の雰囲気を纏い始めたのは何でだ? 前回、縁石を踏み外したシーンを目にし
たときは、「台本になかったけど面白いのでそのまま使ったのかな?」と想像
したんですが、今回はあからさまにばたーん!て感じで転んでたから、どうな
んでしょー。
WOWOWで放送のドラマ「ボードウォーク・エンパイア」第四シーズンを
全回視聴。
細かな感想はさておき、伏線について考えさせられるエピソードが終盤にあ
りました。
ある人物Aが正体を隠して人物Bに接近し、Bの秘密を掴もうとしていたこ
とが明かされるのですが、そこに至るまでの十話ほどの間、それを窺わせる伏
線や暗示は一切なかったと思います。
通常の私の判断では、これは物語としてよくないと感じるんですけど、本ド
ラマでは不満に思わなかった。何故か? 全く予期していないところへ、衝撃
の展開を見せつけられ、呆気に取られるとともに感心もしたから、かな。
やりようによっては、伏線や暗示がない方が効果を上げ、しかも視聴者・読
者から不満の出ないケースもあるのだと、しっかり認識できた気がします。
ではでは。