AWC 一年前の生   永山


        
#8468/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  15/03/13  21:38  ( 33)
一年前の生   永山
★内容
 WOWOWで放送のバラエティ「千原ジュニア40歳誕生日LIVE in 
両国国技館(ロングバージョン)」を録画視聴。
 元々は去年の三月末頃にオンエアされた物ですが、そのときはまあいいかと
スルーしてた。でも評判がよかったみたいなので、再放送を待っていたら、こ
のロングバージョンが。でも元を観ていないので、どこがロングなのか分かん
ない。
 注目したのは、ジュニアの落語。かつて、「死神」をやったことがあるとか
で、そのときの映像がちらっと流れましたが、なかなかやるな!って印象。
 でもって今回は、ジュニアと親交のある春風亭小朝のセレクトした、「人面
瘡」なる噺。日本で二人しかやったことのない落語で、今ではもうやる人がい
ないんだそうで、なるほど、全く聞いたことのない落語でした。と言っても、
古典ではなく、割と新しめの創作落語みたい。
 聴いてみると、「死神」をうまくやったジュニアにはぴったりの噺。スリを
生業とする若い男と、その男の左膝に現れた人面瘡とのやり取りが中心の物語
で、ほとんど笑いはなく、緊張感を保ったまま進みます。「死神」の終盤、サ
スペンスフルな展開には及ばずとも、テイストは似ている。落ちもきれいに決
まるし、楽しめた。ジュニアの落語の腕前は……とりあえず、人物の演じ分け
の幅が狭いのが難点だけど、あとは概ね合格レベルでは。
 そうそう、会場は両国国技館てことで、普通の寄席とは違い、中央に舞台を
組んで、そこに座って落語をやった訳ですが、そのままだと一方向のお客には
背を向けっぱなしになってしまう。落語でそれは致命的。ではどうしたかとい
うと、高座がゆっくり回る仕掛けになってました。何とも直接的な解決ですが、
まあ、これしかないかな。ただ、あとで検索してみると、ジュニア自身は上座
下座の演じ分けと目に入る光景とにギャップが生じ、やっている途中で酔って
しまい、吐きそうになっていたとか。
 このイベント中、最もよかったのは、明石家さんまとのやり取りかな。大物
ゲストばかりで緊張の連続だったであろうジュニアにとって、やっと一息つけ
るケンドーコバヤシとのトークと知らされていたのが、舞台に向かってみると
さんまが現れてパニック――この掴みだけでも面白い。さんまが自身のいい話
になると、あんまり話したがらなくなるのも人柄か、はたまたこれさえ計算な
のかは測れないけど、うまさを感じたです。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧 永山の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE