#8127/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 14/04/07 23:08 ( 23)
静かなる感想 永山
★内容
録り溜めしていたWOWOW放送のドラマ「CSIニューヨーク9」を、少
しずつ消化中。
その第四話「静かなる銃声」がとても意欲的な演出をしており、印象に残り
ました。正味四十三分ほどのストーリー中、半分以上の二十二分を過ぎるまで、
台詞が一切なしという、実験的でもある演出でした。
この演出にはすぐに気付きましたが、シーンが切り替わってもどんどん続く
ので、どこまで行けるのか、どきどきしたです(笑)。
調べてみると、演出をした人は制作総指揮者で、とあるサイレント映画を観
て、感銘を受けた結果だそうですが、そうなるとその映画の方も気になる〜。
感覚的には、台詞なしでドラマを二十分以上も続けるなんて、かなりの離れ
業か、もしくは特殊なストーリーなんじゃないの?と思ってしまうんですけど、
実際に観てみると、そうでもない。普段のCSIと比べて、特に変わったとこ
ろはなく、映像とBGMを含めた音とでカバーしてました。もちろん、映像上
の文字(コンピュータディスプレイの文字や透明なボードに書いた文字等)の
助けは借りていましたが、それとて過剰ではなくいつも通りだったように思い
ます。
てことは、この作品だけでなく、ほぼ全てのストーリーのある映像作品は、
いかに台詞に頼っているかの証でもあると言えるのかな。映像作品に限らず、
漫画や小説等も含められるかもしれない。
無論、台詞に頼るのがだめというのではなく、バランスの問題でしょうし、
逆に会話文だけからなる小説でうまいのを読むと、やはり感心させられます。
ではでは。