#8060/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 14/02/05 23:08 ( 25)
祝砲を隠蔽す 永山
★内容
TBS系列のドラマ「隠蔽捜査」第四話を録画視聴。
これまではまだぼんやりとしていた脇役の個性が、それぞれ立ち始めて、か
なりよくなってる気がします。一筋縄でいかない描き方もしているし、物語の
進行と相まって、じわじわと盛り上がっている感じ。
一部シーンでの、どーしてもぬぐえないコントっぽさは、もう気にしないこ
とにするしかなさそう。どうやらシリアスなつもりでやっているようだし。
フジテレビ系列のドラマ「福家警部補の挨拶」第四話を録画視聴。ややネタ
バレ注意です。
老舗酒蔵を継いだ女社長が犯人という、前回とは打って変わって、昔からあ
る職業を取り上げたエピソード。倒叙ミステリドラマの嚆矢と言える「コロン
ボ」シリーズを殊更意識した回だったように感じました。
探偵が犯人に共感・同情する、いわゆる共感路線かと思わせておいて、最後
にばっさり切り捨てる辺りは、倒叙ミステリをよく知る視聴者に対して、ちょ
っとした捻りになっていた気がします。
そう思って見れば、コロンボシリーズの共感路線の代表作「別れのワイン」
を連想させる、酒蔵を舞台とした物語でしたが、犯人を追い詰める肝のアイデ
ィアは、実は「祝砲の挽歌」だったというのも、捻りなのかもしれない。「祝
砲の挽歌」は民間の兵隊学校を舞台にしているけれど、りんご酒が決め手にな
る点は、本エピソードの酒蔵との関連を思わせなくもなし。このチョイスは心
憎いような。
稲垣吾郎演じる刑事は、酔っ払いが嫌い。これをもっと引っ張れば、稲垣の
個性がうまく活かせる気がしたのに、あんまり活用されなかった。残念。
ではでは。