#8007/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 13/12/23 21:20 ( 31)
アイディアに詰まったら 永山
★内容
AWC大賞、今回はないかと思っていましたが、開催するんですね。
ここ数年、何とかならないものかと頭を悩ませるも、名案は出ず……。かさ
の張る賞品を毎年提供し続けたら、その内、祭さんの自宅に置き場がなくなり、
無理矢理にでも大賞を出すために何か考えてくれるかも(笑)。
それにしても、「懲りもせず」って(汗)。
プロアマ問わず、推理小説を書く人が切羽詰まったときに用いる、定番ネタ
と言えるものがいくつかあると思います。かくいう私もそう。今後、安易に使
わないように自戒の意味も込め、三つほど挙げてみます。
・ダイイングメッセージ
お手軽トリックの定番中の定番。日本では平仮名・片仮名・漢字・アルファ
ベットと、日常的に使われる文字が多いので、より複雑に作れる。死者が残し
た意味不明(ときには意味明白)なメッセージを、関係者達があーでもないこ
ーでもないとこねくり回す。そのシーンだけで枚数を稼げる。最後に示される
真相も、それなりにユニークでさえあれば、決定的な証拠はなくてもそれで決
まりという雰囲気に持って行ける。
・発売されたばかりの新商品、その日発売開始のチケット
主にアリバイ崩しや死亡推定時刻の特定に用いられる。被害者がたまたま発
売開始当日に新商品を買い、たまたまその日に殺害されたからこそ成り立つ場
合が多い。類似パターンとして、その日で販売終了もあり得るし、限定品の配
布というのもある。
・被害者自身が施錠した密室
斬新な密室トリックは考案が難しいけど、これは簡単(というか考案ではな
く借用)。被害者が部屋に逃げ込み、内側から施錠した後、絶命するというの
は犯人の仕掛けるトリックではないため、使い回しが利く(文句が言えない)。
そのまんま使うのもなんなので、多少の工夫――被害者自身が施錠したとは思
えない状況を付加するとか――をするのが作家としての良心。
ではでは。