AWC 本の感想>『犯罪ホロスコープ2 三人の女神の問題』   永山


        
#7931/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #5606 ***
★タイトル (AZA     )  13/10/19  21:20  ( 25)
本の感想>『犯罪ホロスコープ2 三人の女神の問題』   永山
★内容
・『犯罪ホロスコープ2 三人の女神の問題』
         (法月綸太郎 光文社カッパノベルス)13/4441
 二つの殺人事件の現場には、同じ系統のタロットカードが一枚置かれていた。
しかし、被害者同士の関連は見つからないし、無差別連続殺人のようにも見え
ない。犯人は何のために、二つの事件の関連をアピールしたのか?(「[天秤
座]宿命の交わる城で」)。三人組アイドルの解散から十年。そのファンクラ
ブ会長だった男が、芸能事務所の元社長を殺害し、自殺する――という構図の
事件に思えたが、容疑者が犯行後、アイドル達に携帯電話で連絡を入れていた
事実が判明し、混迷し始める(「[蠍座]三人の女神の問題」)。
 黄道十二星座をモチーフにしたミステリ短編六作、第二弾。

 前作の『犯罪ホロスコープ1』がよかった記憶があったので、本作にもとて
も期待していたのですが、期待しすぎでした。本格としては、1の方が上でし
ょう。2は、ツイストの効いた作品が多く、バラエティに富んでいた。その意
味ではこちらもよかった。
 登場人物のネーミングが一部、星座を意識したものになっていて、少々やり
過ぎ感があった。ストーリーと関連があるのならまだしも、単なる駄洒落とさ
ほど変わらないレベルのネーミングは、しない方がいいような。
 ベストは、表題作でもある「[蠍座]三人の女神の問題」かな。事件の構図
を暴く過程が面白いし、最後の詰めでの論理展開もなかなか特徴的でいい。

 黄道十三星座も言われるようになったことだし、ボーナストラック的にもう
一編、蛇遣い座をモチーフにした短編は書かれないのかしらん。

 ではでは。




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