#7847/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 13/08/07 20:42 ( 29)
穴の話 永山
★内容
NHKのBSで再放送された「ザ・コンテスト」の第一回を録画視聴。
様々な珍しい競技の優勝者を、推理して当てようという趣向で、第一回に取
り上げられたのは、穴掘り日本一と、世界ソムリエ大会でした。
ソムリエ大会の方は、かの田崎真也が優勝した大会以来の東京開催とかで、
日本代表選手を追っていましたが、あえなく緒戦(準々決勝)敗退。一方、テ
レビ局もノーマークだった無名選手が決勝に残るなど、波乱の大会だったよう
で、面白かったです。
観ていて感じたのは、ドラマなどでよくある、ソムリエがワインを(ブライ
ンド)テイスティングして、銘柄・産地・年代をぴたりと当てる場面は、幻想
に近いんだなということ。優勝者を含む有力選手の誰も、三項目を完全正解し
た人はいなかったみたい。
ていうことは……ミステリにおいて、これを手掛かりにソムリエを犯人、も
しくは犯人でないという風にロジック展開するのは無理があると。逆に、偽の
手掛かりを提示しておいて、読者に「犯人はソムリエだ」と思い込ませておい
て、ひっくり返すというのはありかな。
NHKスペシャル「日本のインフラが危ない」を録画視聴。大げさに言うと、
往来は落とし穴だらけに思えて、観るとどこにも出掛けられなくなる内容でし
た。ほんと、恐ろしい。
ミステリのトリックに、「プロバビリティの犯罪」があります。××するこ
とでその人は死ぬかもしれないし、死なないかもしれない。そういうことを積
み重ねていけば、いつか死ぬだろう。殺意の立証できない殺人行為。見るから
に外傷を負った人に病院はどこかと尋ねられ、近くの腕の立つ外科ではなく、
遠くの藪医者を紹介するとか、交通事故の際最も死亡率の高い乗用車の助手席
にばかり座らせるとか。
そういった手口のより迂遠な方法として、老朽化し橋やトンネルばかり選ん
だルートを教えてやる、というのを数えてもいいかもしれない。
ではでは。