AWC 小説は事実より先を行く、こともある   永山


        
#7325/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  12/08/30  21:01  ( 26)
小説は事実より先を行く、こともある   永山
★内容
 ロシアで女性二人が刺殺され、現場には、反プーチンの女性バンド“プッシ
ー・ライオット”を釈放せよとの要求が血文字で残される。カザニ。
 プッシー・ライオットはロシア正教の教会で、「マリア様、プーチンを追い
出して」と唄ったことが罪に問われ、懲役二年の判決を受けたことが報じられ
ていました。
 詳しい事情は分かりませんが、もしも女性バンド釈放要求だけが動機なら、
たちの悪い無差別殺人事件であり、要求が通るまで今後も続く恐れがある。い
わば、国民を人質に取り、いつでも殺せるぞと脅迫している格好。
 で、昔読んだ西村京太郎の短編に、この事件に似た内容の物があったことを
思い出しました。その小説では、ちょっとした騙しを使って犯人に罠にはめ、
冷静さを失わせることで逮捕に成功するストーリーでしたが、今回起きた実際
の事件に同じ手を当てはめるのは……難しい。
 犯人に「君が自首したらバンドを釈放する」とでも呼び掛けみたら、どうな
るだろう?

 数日前、日本の女子大学生が、ブカレストの空港に着いて間もない内に殺さ
れる事件が起きましたが、そのニュースを聞いて、逆のプロットを創作メモに
取っていたのを思い出したです。
 飛行機で外国に行き、現地で一人殺して、さっと帰国、これを繰り返す無差
別殺人犯。発想した当時は、とりあえず犯人は金持ちでないと無理だなと思っ
てましたが、今だと格安の便が増えたんで、犯人のキャラ設定の自由度が広が
ったなと。
 小説にするには、探偵役が犯人を疑うきっかけが必要ですが、行く先々で殺
人が起きていると気付くというのでは、平凡すぎて面白くないんで放置状態。

 ではでは。





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