#7244/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 12/06/15 22:19 ( 22)
本の感想>『新・日本の七不思議』 永山
★内容
・『新・日本の七不思議』(鯨統一郎 創元推理文庫)9/2250
あの歴史バトル推理が帰って来た? しかも今回はバーを飛び出し、各地を
回る。「原日本人の不思議」「邪馬台国の不思議」「万葉集の不思議」「空海
の不思議」「本能寺の変の不思議」「写楽の不思議」「真珠湾攻撃の不思議」
※粗筋を書く気力に乏しく、各編タイトルを掲げるにとどめます。
信頼を置いている感想サイトでは、本作につながるシリーズ『邪馬台国はど
こですか?』及び『新・世界の七不思議』をそこそこ高く評価しており、私も
楽しめました。そのサイトが、本作はつまらないと最低の評価をしていたので、
気になって読んでみたです。そんなに急激にレベルダウンするものなのかと。
確かにつまらない。前二作に比べると、奇説によるわくわく感がない。意表
を突くようなロジックもない。
「邪馬台国の不思議」は「邪馬台国はどこですか?」のフォロー的な内容で、
面白くはあるんだけど、最初から「邪馬台国はどこですか?」に入れておいて
よと言いたくなる程度の分量。他は、「万葉集の不思議」と「空海の不思議」
がまずまずと言えるぐらい。
ネタ切れは仕方ないとしても、それ以上に気になったのが、キャラクター小
説に転じたかのように、宿敵同士であった宮田と静香の関係が変化している点。
これも今のところよい作用はもたらしていない感じを受ける。関係変化のきっ
かけらしき大事件が示唆されているが、それを早く読みたいものです。
ではでは。