AWC 超残念ミステリ   永山


        
#7168/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  12/04/18  19:51  ( 32)
超残念ミステリ   永山
★内容
 ドラマバラエティ「超再現ミステリー」初回を録画視聴。推理小説や推理漫
画の優れた作品をコンパクトにまとめた映像で見せ、真相を見抜きましょう、
という番組。
 スタートを飾ったのは、森博嗣『奥様はネットワーカ』。この人を取り上げ
るのなら、番組タイトルは「超再現ミステリ」とすべきだったんじゃないかし
らん(笑)。原作未読ですが、番組の幕開けにふさわしいかというと、微妙だ
ったのでは。早い段階で視聴者を釘付けにする要素が欠けていたように思いま
す。真相は最早お馴染みのネタでしたが、そういう解釈もできるねというレベ
ル。原作では唯一無二の真相として描けているのか、気になったです。
 二つ目は加藤元浩作品、漫画『Q.E.D.』シリーズから「ミネルヴァの
梟」。本格推理っぽい体裁だが詰めは心理的な引っ掛けで、最初に映像化する
作品としてはどうなかな。まあ、原作コミックの第一話だから、その順番のま
ま、全作映像化する意気込みなのかもしれない、とよい方に考えよう。ただ、
ドラマとしての出来映えはかなり酷いなあ。原作の持ち味を殺してしまってい
る。不評を買ったNHKドラマ版以上に酷い。

 ドラマ「リーガル・ハイ」第一話を録画視聴。最低レベルの嫌な人間だが負
け知らずの男性弁護士と、正義感だけは強い新米女性弁護士との掛け合いを軸
にしたコメディ。
 洋の東西を問わず、弁護士物の連続ドラマって、コミカルさと相性がいいの
か、うまく取り入れ、活かしているケースが非常に多いと思います。本ドラマ
はコミカルさを前面に出しており、匙加減を間違えると白ける恐れありかと思
っていましたが、杞憂に終わるかな。主役の一人である男の弁護士が、鬱陶し
いぐらいに嫌な人間に描かれていて、ここまで突き抜けていれば気にならない。
ドラマ「正義は勝つ」で織田裕二が演じた弁護士を思い切りディフォルメして、
嫌みったらしさを三倍増し、鬱陶しさをトッピングした感じ。無敗弁護士の戦
法自体は単純だけど、物語がなかなか面白かったし。

 同日同時間帯に放映の二番組ですが、初回は「リーガル・ハイ」に軍配。と
いうか、このまま最後まで形勢逆転しそうにない……。

 ではでは。





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