AWC 「ノルウェイの森」の喪失感 ぴんちょ


        
#6472/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (sab     )  11/01/19  16:01  ( 24)
「ノルウェイの森」の喪失感 ぴんちょ
★内容
「ノルウェイの森」のどこがいいのかというと喪失感がいいとよく言われます。
昔、これを読んだ時に類似作品として思い浮かべたのが
「赤頭巾ちゃん気をつけて」(庄司薫)とか
高野悦子の「二十歳の原点」シリーズで、
これらはみんな日常を描いているだけなのだけれども
何故か喪失感が漂っている。
勿論、喪失感の在り処は「ノルウェイの森」の中ではなくて読者の心の中なので、
批評家がいくら「ノルウェイ…」から引用したところで意味はない。

「ノルウェイ…」が出版された頃は本当に”喪失の時代”という気がしますね。
竹下登が「ふるさと創生」とか言って地方に1億円配ったのが思い出される。
あの頃(87年とか88年とか)宮台しんじが出てきて
退屈な日常を行きぬけ
とか
底が抜けた社会
とか言い出していたが
あれは離人症的な発言だと思いましたね。
最近だったら新宮一成の故郷喪失みたいな感覚。
(例えば、子供の頃に見た、カルピスのCMやらキンチョーのcmが
懐かしいみたいな)。

斎藤環が宮台しんじと会った時に
その点に関して突っ込むかと思ったら
何も言わなかった。





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