#6346/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 10/10/29 20:01 ( 28)
じゃあ私が二代目ワトソンになりましょう 永山
★内容
犯人視点のミステリ。
おー、そういうことですか>泰彦さん。
「記述者役が犯人」のパターンですね。しかもシリーズ物での。
単独の作品でなら多数あると言っていいと思いますが、シリーズ物の記述者
役となると作者も愛着がわいているだろうし、いくら意外性狙いであっても、
なかなか踏み切れないような。
シリーズ物を構想する当初から、最終作は「記述者が犯人」で行く、と決め
て取り組めば、何の障害もないでしょうし、最終作までに色々と伏線を入れら
れていいかも。……こう書いていると実行している人がすでにいそうな気がし
てくるから不思議。ミステリに限らず、真に新しいアイディアってのはそう簡
単に生まれない(笑)。
実際に書くとなると、いくら一人称での記述でも、都合の悪い箇所で嘘ばか
り書く訳にはいかないし、記述者自身の心理描写をどうするか(自分が犯人な
ら、「誰が犯人なのか、考えてみたが全く分からない」などとは書けない)や、
今まさに殺人を犯す場面の描写を全然しなくていいのかどうかといった点も問
題になります。何度もやると読者に見透かされる、飽きられるということも含
めて、量産できるものではないはずです。
ところで、泰彦さんのレスを読んで最初、シリーズ物で常に記述者役が犯人
ということを言っていると受け取って、それも面白いかもしれないと思ったで
す。どんな形になるのか想像しづらいけれど、たとえば、探偵役がもっともら
しい“真相”を語り、事件が解決したと思えたあと、記述者役が秘密の日記を
付けているという体裁で、ほんとの真相を綴るとか。
あるいは、探偵が毎回新しい記述者を雇っては、「君が犯人だ」と指摘して
解雇せざるを得ない、これの繰り返しとか。
ああ、これももう書かれている気がしてきた(苦笑)。
ではでは。