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★タイトル (sab ) 09/11/05 15:52 ( 18)
親を殺さない限り自立できない ぴん
★内容 09/11/05 15:53 修正 第2版
加藤典洋という人が「関係の原的負荷」という評論で最近の親殺しについて論じてい
た。
親を殺して自立するというのは私も前から思っていました。
アメリカ映画の中にそれを見ていたのですが。
大昔。「ゲッタウェイ」「真夜中のカーボーイ」…全く親の気配なし。
中昔。「普通の人々」「いまを生きる」…親がうざい。
割と最近。「ナチュラル・ボーン・キラーズ」「アメリカン・ビューティー」…親を殺
して逃亡。
もちろんアメリカンニューシネマの中にも「卒業」など親の気配のするものもある
のですが。しかし、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の原案がタランティーノでこの
人は「トゥルー・ロマンス」(親であるデニスホッパーが殺される)の脚本も書いてい
る。タランティーノの親殺しは偶然ではないと思う。これはセカイ系に通じるのではな
いかとも思います。
アメリカに関していえば戦争(第二次大戦とベトナム戦争)が親からの自立を支援して
いたように感じる。それがなくなった頃から「普通の人々」さらには「ナチュラル…」
と自分で親を殺さないと自立できないという感じになってきたのでは。