AWC ガッテン合格点   永山


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★タイトル (AZA     )  09/07/11  19:28  ( 37)
ガッテン合格点   永山
★内容                                         10/01/02 18:22 修正 第2版
落語を聴きに行こう>
 立川志の輔独演会を観に&聴きに行ってきました。関係ないけど、駅から会
場まで徒歩二十分、バスなしっていうのはきつい。

 定刻通りの十八時三十分に開演したのですが、最初に登場したのが、志の輔
ではなく、弟子の立川志のぽんという人(多分。前座が出て来てびっくりして
たので、しかとは聞こえず)。いかにも前座って感じで、声こそいいものの、
せっかちな噺っぷりで、だいぶ損をしていた。でも、「独演会じゃないの?」
とざわつく会場で、よく演じていたと思います。演目は「鶴」。
 志のぽんが下がり、さあいよいよと思ったら、二人目に登場もお弟子さん。
立川メンソーレなる人でした。志のぽんよりは上手ですが、やはり前座の域で
しょう。演目「垂乳根」で、一人興の乗った男のリズムよく喋るところで笑い
を取らなきゃいけないだろうに、何だかくどい印象が強かったかと。最初にま
だ志の輔が登場しないことで笑いを取った点は、定石ながら慣れた様子でよか
った。
 さてさて、ようやく志の輔の登場。まずは独演会と銘打ちながらで弟子を出
したことに触れ、ご当地ネタ、ワイドショーで連日取り上げられたマイケル・
ジャクソンの話、政治等の時事ネタを繰り出し、盛り上げてくれます。そこか
ら落語はお客頼みの演芸云々と展開し、小咄を連発。
 長い枕を経て、本題の噺は、創作落語「親の顔」。テストで五点を取った息
子とその父親が、学校に呼び出されて担任教師と面談する……と、ここまで書
くと、題意が分かってしまいますね。面白かったです。
 十五分の休憩を挟み、再び幕が上がると、すでに三味線の女の人が座ってる。
講釈を交えながら、長唄を面白おかしくやってくれました。ジャズのように自
由に弾いたり、お囃子としての約束事を説明し、幽霊の出る場面のそれを演奏
しつつ、いきなり悲鳴を上げたり。絹製の糸が照明の熱の影響を受けやすく、
調音をしょっちゅうする必要があるのは、私にとってトリビアでした。
 それから再び志の輔の出番。枕に関しては省きまして、演目は古典「八五郎
出世」。部分的に聴いた覚えのある噺でしたが、改めて全部を聴くと、笑いの
中に、泣きどころもある、よい噺だと分かりました(あとで調べたところ、こ
の噺、本当に全部を演じると一時間以上になるそうで)。
 これでおしまい、幕が下がりましたが、拍手喝采していると再び幕が開きま
した。落語でもカーテンコールってあるのかあ。さすがにアンコールはありま
せんでしたが(笑)。二十時三十分終了予定が、二十時五十分頃になっていた
ので、かなりサービスしてくれたのかな。

 ではでは。





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