AWC 本の感想>『試験に敗けない密室』   永山


        
#5578/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  09/06/30  22:12  ( 25)
本の感想>『試験に敗けない密室』   永山
★内容
・『試験に敗けない密室』(高田崇史 講談社ノベルス)11/2450
 ぴいくんは浪人生の身にも拘わらず、同じ立場の慎之介、天才高校生の千葉
千波とともに、八月の終盤に千波の別荘を訪ねることにした。その道中、些細
なきっかけで道に迷い、重なるハプニングにより、予定外の土地に取り残され
る羽目に陥った。
 辺鄙な村でどうにか宿をとれ、ほっとしたのも束の間、テレビから流れてき
たニュースが、折からの大雨により土砂崩れの発生、村が陸の孤島状態になっ
たことを告げる。
 そんな状況下、暇を持て余した三人は、近くの名所を訪れるが、おっちょこ
ちょいの慎之介が、神裁きの土牢に閉じ込められてしまう。救出のため、鋸で
も借りようと宿に戻った千波ら二人の前で、今度は宿の女主人が密室状態の納
戸から発見され……。
 論理パズルシリーズの第二弾。

 う〜〜ん。この手を使うのであれば、もっともっと摩訶不思議なことを起こ
してくれないと、納得できないなあ。何でもありの魔法を用いながら、現象が
しょぼいって感じ。
 伏線もいまいち炸裂してない。状況証拠のレベルにとどまっていて、種明か
しされたあと、ふーん、で終わってしまう。
 売りの一つである作中のパズルも、本作は多くがよそからの引用で、肩透か
し気味。物語との関連度も薄い。
 本シリーズのファンであるなら押さえておくべき作品、といった位置付けか
しらん。

 ではでは。





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