AWC お約束を入れつつ   永山


        
#5299/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  08/12/28  21:38  ( 31)
お約束を入れつつ   永山
★内容
今年の○○、今年の内に>
 年が明けると、また目標を定めるだけになりそうなので、今の内に反省。
 むー、今年も長編の本格推理を完成できなかった。代わりに落選作か、ゲー
ム型ミステリをUPしようかとも考えたものの、それはまた何か違う感じが。
てことで、来年に持ち越し。
 賞への投稿用ではないってことで、べたべたの設定と展開をしつつ、所々に
アンチテーゼ的な捻りを入れ、最後に脱力するような意外な結末。こんな感じ
のを書こうとしているものの、“所々に入れる捻り”が難物。「ここでそれに
拘るのなら、さっきの場面はどうしてこれをスルーした?」的な矛盾が生じ、
きれいに処理できません。かといって、全てに拘ると、流れが滑らかでなくな
る上に、メタミステリっぽくなってしまいそうで、難しいところ。
 そんなこんなで、まったくの別物を書くことになるやも。

 上記と関連しますが、創作面ではダイイングメッセージを絞殺、いや考察し
た一年だったかなと。
 お手軽簡単にできる“謎”の代名詞のようなダイイングメッセージですが、
なるべく現実味を持たせようとすると、途端に難しくなる。以前より、突き詰
めて考えてみたいと思っていたところへ、『ラグナロク洞 《あかずの扉》研
究会 影郎沼へ』(霧舎巧 講談社ノベルス)を読了し、拍車が掛かったとい
うか、逆に袋小路に嵌まったというか。
 解釈が色々できる、つまる複数の説をあれこれ唱えるのに向いているので、
いかにも本格推理らしい場面を作れる。反面、まず決め手になり得ないのが痛
い。被害者が瀕死の重傷どまりで、真意が最後に明らかになるのなら別ですが、
通常、メッセージを書いた人は死んでます。まあ、ダイイングメッセージとい
うくらいですし(笑)。死んだ人の真意なんて、確定しようがないため、答え
合わせができない。本格推理向きではないとも言えます。

 余裕があれば、拘りをあらゆるトリックに拡張してみたいんですけどね。犯
人があるトリックを用いる必然性、とか。

 ではでは。





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