#5065/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 08/07/23 19:33 ( 30)
物語の動き始めるきっかけ 永山
★内容
アニメ「隠の王」、一話と九話を視聴。テレビ東京系は映らないため、スカ
パー!無料デーを利して今頃かつとびとびに。
無茶設定だが、それは問うまい。展開に疑問。
目立つことを避けたいはずなのに、何故、学校で忍道部を作ろうとするのか。
物語の動き出したきっかけが不明。中学二年てことは、味方同士の主要登場
人物が知り合ってから一年は経過している計算になる。一年生のときに物語が
動き出さなかったのは何故か。
鰹節を買いに出た主人公が、何で神社に向かったのか。“声”に呼ばれたに
しても、無関心生活を貫く主人公なら行くまい。
これらの疑問は、第二話以降で解消されているのかもしれませんが……第一
話というと物語全体を通しての謎を提示する回。その他に、これだけの疑問を
視聴者(読者)に感じさせるのは、あまり賢明な造りではない気が。
ということで、物語が動き始めるきっかけ、を考えてみる。
過去の因縁を内包した物語は、構造上、その因縁が何らかの方法・理由で封
印されており、封印が解かれること(もしくはその兆し)をきっかけとして、
再び動き出す形を取りがちである――これ、前提。
よくあるきっかけの一つは、封印に関わる(が記憶喪失の)人物と、鍵を握
る人物との出会い、でしょうか。これ自体はきっかけとして申し分ないが、出
会いそのものが偶然だと、かなりがっかりする。以前に記したように、偶然を
必然と感じさせるような努力を、作者はした方がいい訳で。
もう一つのよくあるきっかけは、封印に関わる人物が充分な年齢に達したか
ら、という形かな。十二、十三歳辺りがやたら多いような。この筋書きだと、
偶然性は薄まる。近くで見守っていた味方の者が接近し、“発動”を助けるこ
とで、物語が動き出す。ただ、漫画やライトノベルでは、それまでに敵が現れ、
不用意な攻撃を仕掛けて撃退されるパターンを、よく挟むように思う。折角、
封印の解かれていない状態なのだから、慎重に計画を立て、全力を持って攻略
に掛かるのが当然なのに。
ではでは。