#5018/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 08/06/21 17:47 ( 23)
過失の作者 永山
★内容
“家族が書いた作品だと思った。”
これを聞いて、メモしているプロットを思い出しました。以下のような感じ。
著名人で社会的地位もお金もある男Aが、一人息子を事故で亡くす。生前、
ふれあいはおろか、対話すらほとんどなく、息子についてよく知らない。息子
のパソコンを見てみると、十数編の小説があった。
面白く感じたが、親の贔屓目かもしれない。知り合いの文学好きに読ませる
と、傑作との太鼓判。出版してやろうと考えるA。自費出版のつもりが、話が
広まる内に、「Aさんの亡きご子息が書いた作品というだけで、充分に売りに
なる」との判断から、商業出版に変更される。
発売が目前となった頃、息子の知人BがA宅を訪ねてくる。Bは息子とはネ
ットで知り合い、実際に何度か会っていた。海外を旅行していたため、息子の
死を今になって知り、慌てて駆け付けたという。
Bも小説執筆を趣味としており、息子とは互いの作品を批評し合っていた。
話を聞く内に、出版の決まった小説を書いたのは息子ではなく、Bだと気付い
たAは――。
このあとの展開はいくつか考えられますが、まだ決めていません。殺人を起
こしちゃうとありきたりになりそうなので、避けたい。
いっそ、お題のような競作の形にして、皆さんの考える展開を読んでみたい
気がするです(笑)。
ではでは。