AWC 01最大  永山


前の版     
#4631/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  07/11/23  19:33  ( 56)
01最大  永山
★内容                                         07/11/23 20:16 修正 第2版
 地元にプロレスが来たので、観に行きました。初観戦のゼロワンMAXです。
 祝日なので午後三時開場、午後四時開始。午後三時五十分頃に入ると、空席
が目立つ。最終的な観客数は、三百人足らずといったところか。
 その寂しさを紛らわせるかのように、大音量でプロレスのテーマソングが掛
けられている。ウォリアーズ、三沢、天龍、ハンセン、ブロディ、ケリーフォ
ンエリック、前田……とメジャーな選手の曲が続くが、この中の誰一人として
今日の興業には出ません(苦笑)。
 開始前にキャンペーンガールみたいな人がリングに上がり、前説を行う。拍
手の練習をしたり、重低音ストンピング(床を踏み鳴らすこと)のタイミング
を解説したり。プロレスの興業で初めて見たわ、こんなの。何か冷める。

 客入りが悪いせいか、十分遅れで試合開始。一試合目、二試合目とシングル
マッチで、序盤に全く同じやり取りをする。それでも一試合目はごつごつした
ぶつかり合い、二試合目はお笑い含みとカラーが違っていたため、メリハリが
あって、まずまず盛り上がる。
 三試合目は他団体提供の女子プロレス。HPでの発表はタッグマッチだった
のに、何故か三人によるスリーウェイ戦に。これが当たりで、大いに会場を沸
かせました。スリーウェイ戦ならではの技や動きを研究しているのがよく分か
る。エース格の選手が一度、技をミスった以外は完璧でしょう。
 四試合目は男子に戻って、シングルマッチ。一、二試合目と同じやり取りを
またもやる。お笑いのネタじゃあるまいし、さすがに沸かない。折角の空中戦
もいまいちで終わった。
 セミファイナルの五試合目、タッグマッチ。HPの発表では六人タッグだっ
たのに、全然違う組み合わせに。メインイベントのタッグマッチと合わせて、
編成し直した模様。

 さて、ここでプロレスマニアは考える。そしてぴんと来たです。この団体の
エース、大谷が前の興業で右肩を負傷し、完治しないまま強行出場すると報じ
られていた。大谷の負担を減らすため、メインを六人タッグに変更したに違い
ない。プロレスは想像する楽しみが大きなショースポーツ。

 果たして、メインに登場した大谷はテーピングこそしていないが、案の定、
出番が少ない。出て来ても派手な動きはなし。コーナーで待機する姿勢一つ取
っても、いつもと違って、左手のみでロープを掴んでいる。やがて敵陣で捕ま
り、凶器攻撃を右肩に受け、動けなくなる。なるほど、大谷が活躍できないこ
とを、これで観客に印象づける訳か。
 そんなこんなで、最後は大谷のパートナーがフォールを奪って勝利。全試合
終了は五時五十五分。途中の休憩十分余りを除けば、六試合で105分……や
や省エネファイトかな。

 この団体には不満がたくさんあるんだけど、今日の興業で気が付いたのは、
タッチロープがない点。タッグマッチの際、控えの選手が握り締めておくべき
タッチロープは、交代できるか否かのはらはら感を演出し、また、ときに凶器
として使われることもあり、味わい深い物です。なくしちゃいかん。

 ではでは。

 追記。全試合が終了し、会場の外へ出ようとするところへ、強面のおじさん
とちょっとけばい女性の二人連れが入って来て、私より先に出た男性を掴まえ、
尋ねる。
強面「そっちでええんか?」
男性「は?」
強面「今日プロレスやっとるやろ」
男性「今、終わりましたが……」
強面「何と! 漫画みたいやのう」
 どうやら開始時刻を午後六時と思い込んでいたらしい。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧 永山の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE