#4498/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (RAD ) 07/09/24 20:25 ( 75)
思い出話 悠歩
★内容
先にも書き込んだように、再度自分のHP(ヒットポイントに非ず)を開き、
ぽつぽつと過去の作品を載せている。
これも前に言ったよう、一行の文字数を固定させ、黒字背景に白い文字で置
く。少なくとも私には、これが非常に見やすく感じられる。で、ふと気づく。
これって昔の、パソコン通信の頃の形に似ているのだと。
パソコンの機種や使用ソフトによっても異なったらしいけど。確かマッキン
トッシュだったか。パソ通でも白地に黒文字だと聞いたような気が。
一般的には黒地に白文字と言うのがパソ通、と言うかDOSのスタイルだっ
た。
当時AWCはいまより賑わい、アップされる作品数多かった。故にそのスタ
イルで読んだ作品数も多い訳で。多分それが記憶に染み付いていたのだろう。
だからあるいはパソ通を知らない方々、初めてパソコンを手にした時、既に
インターネットの時代だった方々からは、私が思うほど見易くはないのかも知
れない。
で、拙作について先日「Silent Angel」の作業が完了。続いて
は「遠い宙のマリア」となった。やはり作業をしながら、久しぶりに作品を読
み返す。
それで手前味噌と言うか我田引水、自画自賛、晴耕雨読、五里霧中………い
や、違う………な話。
さてさて該当作品発表当時と比べ、AWCメンバーも大分様変わり。果たし
てどれだけの方に読んで頂いているかは不明。
「遠い宙のマリア」この制作には当時、永山さんに大変ご協力を頂いたもの
である。
いみじくも最近連載作品にて、似たような事をしたが当作品に於いてはその
比ではなく。寺嶋公香氏名義の作品「そばにいるだけで」よりキャラクターに
出張をして頂いた。
つまりは拙作中相羽信一、涼原純子といった寺嶋キャラに出演を願った次第。
当時の詳しい状況を記した設定メモ、永山さんと交わした打ち合わせメール
など残念ながらHDDのトラブルにて消失してしまい、記憶に曖昧な点もある
が………作中登場するそばいるキャラは、全く私の好きなように使わせて頂い
た。確か永山さんより出された条件は、「そばにいるだけで」の世界観を壊す
ような使い方はしない、時代が特定されるような書き方はしない、とこれくら
いだったか。
作中、愛美と言う少女が登場する。彼女が中学生で相羽や純子と同じ学校に
通っている。との設定により寺嶋キャラを比較的スムーズに使えたと思う。
愛美は相羽に仄かな想いを寄せている。そんな設定であったが、彼女と相羽
のシーンは我ながらよく書けたと思う(笑)
作品序盤、作中での相羽初登場の場面、ミルクセーキのエピソードは永山さ
んからの提案だったか。面白いと思いつつ、どうそこへ導くか、少々思案した
覚えがある。
愛美が想いを告げる場面がある。父の死を目の当たりにした彼女が、苦しみ
の果て彼に救いを求める。ここで問題の電話ボックスがアイテムとして使用さ
れるのだが。携帯電話の普及、公衆電話の減少を読み切れなかったのは迂闊だ
ったけれど。何せ愛美は携帯はおろか、普通の電話さえ自宅に無い設定だった。
まあとにかく。父の死から告白、そして帰宅するまでの一連のシーン、作品
全体を見ても、私自身非常に気に入っている(いいじゃん、自分の作品をたま
には誉めたってぇ)
作中の相羽や純子の言動は私が「そばにいるだけで」から読み取った、読み
拾ったイメージに基づいている。執筆にあたって、その関連シーンのみメール
でチェック頂いているのだが。永山さんにはさほど煩いことは言われず、ほぼ
私の思うままに書かせてもらえた。実に楽しかったと、思い出となっている。
何せ私のキャラが絡まない、そばいるキャラだけのシーンも勝手に書いてし
まったのだから。
話を愛美、相羽の場面に戻す。
相羽くん、本当にいい子なのだ。思い遣りが深く、それでいてそれがいやら
しく見えない。あくまでも寺嶋氏の相羽くんならこうするだろう、こう言うだ
ろうと私のイメージで書かれたのだが、読み返して彼の男気とでも言うのだろ
うか、つくづく感心する。
同場面にて相羽が愛美に差し入れするところがある。このシーン特に気に入
っている。がっついた愛美の態度、我に返ったときの反応、それを受ける相羽。
相羽と純子とでは、相羽のほうが拙作への関わりは深いだろうか。ただ愛美
の他、純子は幼子とも関わりを持つ。その子どもたちへの純子の接し方はらし
く出来たのではないか。そしてそのことについて相羽と語る場面もなかなかで
はなかったか。そう思える。
しかしまあ、いまさら読み返しても誤字脱字、変換ミスは出てくるものだ。
と、拙作を読み終えた勢いに任せての自画自賛でした。
永山さんには、忌々しい記憶を呼び起こしてしまったかも。