#4345/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (RAD ) 07/08/13 20:03 ( 39)
夏が来れば思い出す 悠歩
★内容
泰彦さん。
基本的に病院が好き、と言う人は少ないかと思います。まあ一部年配の方で
待合室で人と話すのが楽しみと言う人も居られるようですが。
かく言う私も病院は好きでありません。いまはもう命が掛かっているため、
通院しない訳にはいかないけれど。
いま、こうして生きてはいられますが、私の病気も発見が遅く、かなり進ん
だ状態で危なかったところ。
何もないから行かない、と言うならいいのですが、少しでも体調に不安があ
るときは例え大袈裟に思えても、病院に行かれた方が宜しいかと。何でもなけ
ればそれで結構。ただ一部には、軽度の症状で通った患者に「何でこの程度で
?」というようなことを口にする医師もいたりしますが。
歳と共に、そして病気をしたことで体力が大きく低下。お陰でこの猛暑の辛
いこと辛いこと。それでも子どもの頃のイメージのまま、気持ちの上で夏はと
きめく季節。
殊、昆虫の類だの、蛙だザリガニだと生き物が好きだった自分。それらの姿
を見掛けるだけで楽しくなってしまう。
朝、外出時。午前中とは思えない、強い陽射し。
家を出てほんの数歩、歩いたところで。ちきちきちき、独特の音と共に足元
から飛び出す緑色の何か。まあ、見るまでもないが、ちょっと追いかけてみる。
近くに停車していた車のフロントにそいつは止まる。久々に見る、ショウリ
ョウバッタの姿。
JR高架線の下の歩道。側溝の横にしゃがみ込む、青いワンピースの女の子。
小学校の二・三年生と言ったところか。
小枝を手に、何かを突いていてる様子。私がその場に着くより先に、女の子
は立ち去ってしまう。
はて、何をしていたのだろう? と女の子の座っていた辺りを見ると。そこ
に居たのはコカマキリ。カマを構え、羽を広げて威嚇のポーズ。女の子にちょ
っかいを出されて、興奮していたようだ。
暫く行くと、熱いアスファルト上でのたうつ、白い物体。丸々としたイモム
シであった。イモムシの周りには、胡麻を塗したかのような黒い点。アリたち
の姿。たぶんイモムシに逃れる術はないだろう。
うむ。なんとも取り留めのない文章だろう。