AWC 感想>SF傑作選(下)>祈り  $フィン


        
#4289/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (XVB     )  07/07/25  01:47  ( 22)
感想>SF傑作選(下)>祈り  $フィン
★内容
『祈り』

著者 ジョアンナ・ラス
(早川書房 80年代SF傑作選(下)より)

けっこう難解なSFでした。80年代SF傑作選に書かれているのどれも難解ですね。夏
扉とかチャーリィ・ゴードンのねずみとか鋼鉄都市とか、比較的読むのが容易くて読者
を選ばないSFってないものでしょうか。
今回の『祈り』は静かな修道院にノルド人(バイキングかな)の野蛮な男たちがやって
きて、修道院長がノルド人の来襲にどう扱ってくるかの話です。どるちゃんのお友達
は、以前にこの本を読んでいて、この話は福音書の再来といっていたけど、どるちゃん
は福音書読んだことないのでSF的な目で見ていくことにします。
修道院長は小さな(2.3歳)の頃から人並み外れた才能を持っていたし、負傷したノルド
人の傷を癒したりして、キリストにも負けない奇跡を生み出している。そして最後は、
宇宙人か異次元か未来人かわからないけど、我々の文明よりも高度な人々の元に旅立っ
ていることから、修道院長は、異邦人であったのではないかと思う。
 この宗教とSFを絡めた話に、サインという映画があったが、いいたいことは神への
宗教心だったのだが、最後の最後になって、ベタな宇宙人を出して、バットでどすどす
どすとどつかれて殺すというものであった。
 この『祈り』はラストに異人を出しているにもかかわらず違和感なく、本を読むこと
ができます。この物語はSFとしても成功している例だと思います。






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