#4221/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 07/06/27 22:55 ( 32)
感想レス>『>お題>休みの後に>病』※ネタバレ注意 永山
★内容
shuraさん、読んでくださり、ありがとうございます。
ネタバレ防止改行を兼ねて、先に「てにをは」の問題をば。
うーん、私もご指摘を受けて唸っているところでして(苦笑)。
ご指摘の一文を書く前に頭にあったのが、結婚披露宴でよくある「**学校
を優秀な成績で卒業し」云々という形でして、それをいじった結果、「進学校
を、不本意な形で落ちた」となりました。
もし、「**学校に優秀な成績で進み」という形を思い浮かべていたら、作
中の文も「進学校に」としていたかもしれません。
調べた訳じゃありませんが、どちらが正しいというのはないように思います。
ただ、「を」だと、「進学校を、不本意な形で落ちた」でも「不本意な形で進
学校を落ちた」でも意味を取り易い。これに対して「に」なら、「不本意な形
で神学校に落ちた」は分かり易いが、「進学校に、不本意な形で落ちた」は意
味を取りにくい気がします。あくまで私個人の感覚ですが。
この件に関しては、何か気付いたり分かったりしたら、また書くつもり。
内容や仕掛けについて。
作者としても、表現上の仕掛けがメインのつもりで書きました。ですから、
shuraさんの読み方は偏っていません。この種の仕掛けを“叙述トリック”と
呼び、主に推理小説のジャンルで発展してきたものだと思います。
最後のぎりぎりまで騙し通すか、途中で気付いてにんまりしてもらうかは、
作者の判断と匙加減次第……と、ここまで書いてきて、本作の仕掛けの意図が
本当にshuraさんに伝わったのかどうか、ちょっと不安に。
念のために書いておきますと、本作は最初から最後まで一貫して、三石(一
人称「自分」)と矢野(一人称「僕」)それぞれの視点からの記述を交互に並
べたものになっています。
つまり、性別の錯誤だけでなく、三石と矢野が同一人物(一人の生徒)であ
るかのように思わせる、二重の意味での叙述トリックを施したのですが……。
もしも伝わっていなかったとしたら、分かりにくくてすみません。こういう
のが叙述トリックですと頭を下げるしかない次第です。
ではでは。