AWC 姉さん先生もういない          悠歩


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★タイトル (RAD     )  07/06/13  20:58  ( 46)
姉さん先生もういない          悠歩
★内容                                         07/06/13 21:07 修正 第3版
 それでも待ってる夏休みっと。

 物売りいろいろ。
 私が小学生時代を過ごした団地は、おそらく万単位で人が住んでいたと思われ
る。所謂マンモス団地と呼ばれる類のものであろう。しかしその中に商店は意外
に数が少なく、結構物売りがやって来ることが多かった。
 楽しみだったのが「ばくだん」
 あるいはポンポン菓子と呼ばれるもの。
 持参した米を機械(釜?)に入れると大きな爆発音とともに、米のあられが出
来上がる。ん? 米は自分で持って行くのだから物売りとは違うのかな??

 正体不明のオモチャ。
 学校帰り、小さな公演。物売りのおじさんが人形芝居をしていた。
 その芝居が巧みで面白く、急いで家に帰ると親に小遣いをねだって買ってしま
う。
 その人形セット、家で開けてみるとなんてこたあない。画びょうの上に千代紙
で作った人形を取り付けたものが二体。煙草の空き箱、確かショートホープだっ
たか、を切っただけで何の細工もしていないもの(芝居では小屋として使われて
いた)、それだけ。
 そうしたナンだか分からないものを、話術で騙されずいぶん買ってしまった記
憶がある。

 物売りとは違うが。
 団地内のスーパーにてカブトムシの缶詰なるものが売り出された。
 最近は見掛けなくなった海苔の瓶のようなものに腐葉土とカブトムシの幼虫が
雄雌一匹ずつ。さなぎや羽化する姿が見られるという代物。たぶん三個以上買っ
た覚えが。
 ちなみに腐葉土にはミミズやら訳の分からない虫が一緒に入っていたりして、
母親には嫌われたものである。

 ついでにカブトムシで思い出したもの。
 洗剤、と言っても当時は今のようなコンパクトなサイズではなく非常にでかい
箱だった………
 同じスーパーで洗剤の特売。おまけ付き。
 そのおまけがカブトムシだった。テレビか何かのでっかいダンボールの中に数
十匹のカブトムシが入れられていた。蓋も何もなく、いま思えば飛んで逃げ出す
やつもいたのではないか。
 同スーパーではレシートを幾ら分だかと、ひよこを交換なんてことをやってい
たこともあった。
 なんかスゲー時代だったのかも知れず。

 水風船。
 って買った覚えは何度かあるけど、家に持って帰った記憶がない。
 大抵「水爆弾」と称して友達や兄弟で投げ合いになり、アスファルトに叩きつ
け破裂させていたっけ。






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