AWC 感想>SF全集28>ひとつの装置  $フィン


        
#4069/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (XVB     )  07/04/13  02:18  ( 27)
感想>SF全集28>ひとつの装置  $フィン
★内容
『ひとつの装置』

著者 星新一
(早川書房 世界のSF28より)

一言でいうと好きな作品だな。「ボッコちゃん」や「おーい でてこーい」に比べると
知名度は低いかもしれないけど、それらの作品よりも好きだったりする。
作ったときや人間がいた時は、突起物がでているただの予算かじりの機械だったけど、
製作者が死に、戦争で人類が滅んで、山も川も海も空も生きるものの棲めない星になっ
てやっと本来の機能を発揮する機械。人類、または地球のすべての鎮魂歌なのだね。ど
るちゃんは個人的に滅びの美学を持っています。今車が走っている高速道路も人類がい
なくなれば割れ目ができ、ところどころ地上に落下したものもある。人がたくさん生活
していたビルのガラスはほとんど壊されて、中には黒い空洞しかない。空は灰色、海は
黒か干上がっている。そんな光景を想像したりしています。コンピュータゲームでも、
未来の人類の栄光が消えた場面を写した画像がでていますね。そんなのを見ると人類が
かわいそうで泣き出したくなります。



この人類の文明が滅んだ世界って、PSゲームの一番最後の方で作られた「クロノクロ
ス」が見事に映像化しているのだよね。今やっているスーファミ版「クロノトリガー」
でも文明がラヴィスによって滅んだ世界を書いているのだけど、映像的にはちと何だっ
たのよね。

PSからPS2に移行する前のソフトを何枚か持っています。「クロノクロス」「ドラク
エ7 エデンの戦士たち」「FF9」など、そのうち最後までできたのが「クロノクロ
ス」だけでした





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