#3912/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (GSC ) 07/01/31 09:58 (115)
大賞投票の前に(1)
★内容
OAKです。
部門賞の投票はしなかったけれども、大賞の候補作品が絞られたので、
それらを全部読んで、なんとか投票したいと考えました。
まず、祭さんに教えてもらった番号をログの中から探して、作品を読み
ながら、先に感想を書いて置きます。
完全に ねたばれなので、下記の感想を読む前に、作品本文を是非お読み
ください。
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箱の中の猫と少女と優しくて残酷な世界
短いイントロ(導入部分)は、私の興味をそそる。けれど、次のは、
脱字のような気がするが…。
『両手で抱えているはボロボロになった一冊のノート。』
ホワイトラビの口調が古風なので、区別がついて分かりやすい。
『被害者である種倉ありす』
ありすが二人いるのだろうか?
『パステルカラーでお洒落にデザインのされたミニのワゴンカー。』
『の』は必要なのかなあ?
成美の言葉遣いが気取っているのは、冗談(ふざけ)なのか、それとも
まじめなのか?
@引用開始@
『ラミパス……』から『やっぱり』まで、ありすの言葉の頭文字を順番に並べる
と文章になる。つまり『ラ・ビ・の・わ・か・ら・ず・や』と。
@引用終了@
凝ったテクニック!!
テレビドラマのように、めまぐるしく場面が変わる。(これは単なる感想)
『「私は能登羽瑠奈(のとはるな)。』
新しい登場人物。
『どうして芸術に勝ち負けがあるんだろうって。』
正に、人類社会における大きな矛盾である。
『でもね、目的だけが主体になって大好きだった気持ちをどこかへ捨ててしまうのっ
て悲しいよね』
おやっ、前にもどこかに同じせりふがあったような…。
@引用開始@
「タネちゃん。あたしよりクラスの子を優先するの?」
………
転校の事を話したら、ありすには同情というフィルターがかかってしまう。だからこ
そ、純粋に友達として最後まで過ごしたかった彼女は、転校の話ができなかったのだろ
う。
@引用終了@
この辺りの一連の物語は大変良い。作品中で、私は最も感動した。
@引用開始@
「毎年、お友達を家にお呼び致しておりますの。質素なパーティーですが、
ありすさんにも来ていただけたら嬉しいですわ。もちろん、プレゼントなんて
いりません。
わたくしにとっては来ていただけるのが、最良のプレゼントなのですから」
@引用終了@
この気取った口調に、だんだん魅力を感じるようになってきたのは不思議。
『その翌々日、キョウちゃんは転校した。』
日にちの重なりがちょっと偶然すぎるが…。
@引用開始@
「根本的にはありすさんの考えは間違っていなかったと思います。だからそこに
『悪意』などあるはずもありません。でも、何かが間違っていたというならば、そ
れはお互いを理解する為の話し合いがなされなかったことです。相手が悪意を持っ
ているかどうか、自分が悪意がないかどうか、それらをきちんと確かめ合わなかっ
た事自体が間違っていたのでしょう。悔やむべきはその部分です。
@引用終了@
涙が出るような、いい話だ。
『でなけば』
→ でなければ
『苗字は違うが、名前は自分と同じ「ありす」だった。』
なるほど。そうなのか。
二つの猫の論理について、私には難解で解りにくい。
文学(小説)における、この場合の論理については、私にもほぼ解る。
『わたくしの好奇心から起こした行動が元凶なのです。』
『元凶』という言葉の意味を、私はよく知らないが、これが3度目か?
『「読んでいただいたことが相当嬉しかったのですね」』
この一言の中に、成美の聡明さと冷静さが見事に表されている。
『本日最後の授業の終了を合図するチャイムが鳴る。これでひとまず、ありすは学校と
いう名の箱から抜け出せる。』
なるほど。『箱』にはそういう意味もあるのか。
『すべてはありすが都合良く生み出した幻だった。』
複雑な幻。しかし、私は魔法に対する興味も関心も少ないので、この設定
(結論)の方が納得しやすい。
『かつて『キョウちゃん』と呼んでいた少女だ。』
どちらのありすが「キョウちゃん」だったのか、私には分からなくなった。
(この作品を読みながら、私は、魔法を使っていたのが「キョウちゃん」で、
小説を書いているのがもう一人のありす「タネちゃん」だと思っていたので)
それと、この作品のうち、ありすが書いた小説の部分が何処なのか、それも
私には解らない。
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全体の内容はほぼ理解出来たつもりですが、パソコンの音声システムで
一通り聴いた(読んだ)だけでは、人物設定や、ありすの区別が、私の頭に
入りませんでした。さりとて、もう一度読み直す時間は取れそうもないので、
このくらいでご勘弁ください。
ゆえに、上記私の長文の感想は、全くピントの外れたもののようです。
しかし、せっかく書いたので、恥を恐れずアップします。