AWC 本の感想>『予告探偵』   永山


        
#3279/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  06/03/14  17:54  ( 26)
本の感想>『予告探偵』   永山
★内容
 その前にWBC。キューバ、負けとる……。今年もフレボイ効果発動か?
 いっそのこと、韓国が世界一になればいい。その方が、日本チームも目標を
一つに絞れてやりやすかろう(笑)。

本の感想>『予告探偵』(太田忠司 中央公論新社)14/5450
 戦後の復興に徐々にではあるが着実に邁進する一九五〇年十二月、東京を遠
く離れた地に建つユーカリ荘に、一通の手紙が届く。「十二月四日十二時、罪
ある者は心せよ。すべての事件の謎は我が解く 摩神尊」――たったこれだけ
の文面が、三百年以上続く名家・西郷家を揺るがす。折しも、西郷家では長女
の花婿を決めるべく、三人の男性が集まっているところだった。
 作者が用意した難攻不落のトリックが炸裂する、新感覚ミステリー。

 バカミスです。いい意味でも悪い意味でも、バカミス。
 謎が解かれる終盤まで、すらすら読めました。リーダビリティは高いと言え
るでしょう。謎解き自体も、あっと驚くものではないにしても、まずまず、納
得させられる内容でした。
 問題はそれ以外のところにあり。大きな仕掛けが施されているのですが、そ
れが物語ともミステリとも、ほとんど関連性がない。読者を引っ掛けるためだ
けの試み、そんな印象を受けました。ショートショートで使うべきネタを、長
編に持ってきた、とでも言えばいいのか……。
 読了後、怒って本を投げ出したくなるとか、金返せと言いたくなるとかでは
ないけれども、脱力することは請け合い?
 とりあえず、予告犯罪ならぬ予告探偵というアイディアを評価しますが、付
け足しのような落ちを認めるのは嫌なので(笑)、面白さについては0点を。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧 永山の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE