#2815/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (RAD ) 05/03/27 00:20 ( 60)
電車男とか女 悠歩
★内容
先日、バスに乗っていた時の事。途中で乗車してきた女性が前の座席(一
人掛け)に。バッグから鏡を出して化粧を始めた。
以前は公共の乗り物で化粧をする奴、ラッシュ時に新聞雑誌を読む奴ての
は非常に腹立たしいと思っていた。ただし化粧については数年前、脳外科医
の人が「脳が正常に発達していない可能性がある」と発表してのを聞き、そ
んなに腹が立たなくなった。要は脳味噌が比喩ではなく、本当に欠落してる
おバカさんってことだから。例え注意をしたとしても、それを理解すること
すら出来ないってことでしょ? ただ哀れむだけ。ま、それでも天気のいい
日ベンチ式じゃなく、皆が同じ方向を向いて座るタイプのとこで鏡を反射さ
せながら使うアホはむかつくけどね。
話がずれた。
その女性、顔は見なかったので年齢は不詳。強くパーマを充てた髪は茶髪
というより赤髪。しかも自分で染めたのか色むらが激しく、傷みも相当なも
の。
何より気になったことは。女性の着ていた黒いコート。綿ごみというか、
手入れをしてない絨毯につく糸くずみたいなごみ。それが固まりになってつ
いている。それも椅子から出ている部分全て。黒いコートが一見では灰色に
見えてしまうほど。結局女性は終点までの十分ほど、化粧を続けていたが。
他に気を使うところがあるだろうに………
これは学生時代、地下鉄の大手町駅でよく見かけた女性。
現在の東京メトロと都営線を繋ぐ連絡通路で、壁際に立つ年配の女性がい
た。頭には姉さん被りの手拭い。手には塵叩き。最初は掃除のおばさんかと
思ったが。よくよく考えればラッシュ時。そんな時間帯に掃除をするのは、
ちと不自然。近くを通り過ぎようとしたとき、聞こえてきたのは女性の歌う
歌。
「めでためでたの若松さまよ〜」
そう、女性は花笠音頭を踊っていたのだ。けど塵叩きって………
これも地下鉄。
帰宅時のこと。私はドア横、進路方向を背に立っていた。確かヘッドホン
ステレオを聴いていた。途中で乗ってきたある男性。その表情からすぐ、失
礼ではあるがなんとなく気配は感じたが。何より不自然なのは片手に握った
かじりかけのコッペパン。もう片方の手には紙パックの牛乳。まれに車内で
物を食べる人間も居るには居るが、なにかこうおかしい。と思っていたら案
の定。私と向かい合う形で文庫本を読みながら立っていた若い女性に近寄り
「ぼく、死にたいんですけど。どうやったら楽に死ねるか教えてください」
女性は目を逸らしたりと、無視をするが男は同じ質問を繰り返す。さすがに
女性が気の毒になり注意しようかと思ったころ、男も諦めたのかその場を離
れて行った。が、別の場所で別の女性に同じ質問を。それを繰り返しながら
他の車両へと移動して行った。新手の変質者?
やっぱり東西線。
中野へ向かう電車は、大手町を過ぎた辺りでかなり空いてきた。九段下に
近づいたころか。後ろの車両から中年の男が走って来た。
「西武警察撮影中です」と大声で叫びながら。そのまま前の車両へと………
もちろん、撮影の事実はなかった。
JR総武線。
千葉方面から乗って、西船橋で降りた私。乗り換えのため、前方の階段に
向かって歩いていた。と、物凄い勢いで駆け下りてくるサラリーマン風の、
若い男性。いま私の降りた電車に乗りたいらしい。しかし発車を告げる音は
もう止んだ。間に合わないだろう………予想通り、あと三歩ほどというとこ
ろでドアは閉まってしまった。
よほど悔しかったのだろう。持っていたカバンを動き始めた電車に投げつ
ける。おいおい危ない………
さらに「ばか」しか聞き取れなかったが大声で怒鳴りつらす散らす。その
声は私が階段を上りきってもまだ続いていた。