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★タイトル (AZA ) 02/12/26 14:56 ( 21)
本の感想>「『クロック城』殺人事件」 永山
★内容
「『クロック城』殺人事件」(北山猛邦 講談社ノベルス)/16(6451)
壁面に巨大なダイアルクロックを持つ三つの館――正確な時を刻む現在の館、
十分進んだ未来の館、十分遅れの過去の館――からなるクロック城で、惨劇が
起こる。未来の館と過去の館でそれぞれ殺人が発生し、切断された犠牲者の頭
部は、現在の館で見つかる。犯行当時、各館は行き来不可能だったはずなのに。
舞台は終末を約束された世界。その世界を救うべく、<真夜中の鍵>を求め
て暗躍する二つの勢力、SEEMと十一人委員会が鎬を削る狭間で、探偵の南
深騎が“引き当てた”真相とは?
メフィスト賞作品てことで、新人作家なのですが、文章はまずまず。登場人
物もそこそこ魅力的なんだけど、キャラクターの書き分け自体に難があるのか、
こいつは誰だっけ?といちいち確認しながら読み進めました。設定が先走って
しまったということかしら。
内容の方は、霊が当たり前のように存在する世界設定で、どうなることかと
不安でしたが、本格推理に枠に収まったエンディングで、満足。殊に、首の切
断理由はかなりユニークで、思い至らず。
探偵役が探偵する動機が、弱いような気がしないでもない。トリックも、別
にこうじゃなくてもかまわないじゃないかと思うが、まあいいや、面白いから。
SFっぽい設定が好きな人にお薦めのミステリです。
ではでは。