AWC 何事かと思いきや   永山


        
#490/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  02/06/19  23:00  ( 54)
何事かと思いきや   永山
★内容
 あの読了コメント、不如帰さんが書かれたものでしたか。改めてありがとう
ございます。
 書き込みの失敗は誰にでもあり得ることですので、お気になさらず、これか
らも積極的に書き込んでいってくださいね。

本の感想>
 今回から試験的に、お薦めポイント(20点満点)を付記しました。
 採点は、よそさまのHPに倣って要素別とし、私の読書傾向が推理物に偏っ
ていることから、以下の四項目を設ける。

   A:謎や趣向、意外性を構築する努力 <6点満点>
   B:物語る技術。小説としてどうか  <6点満点>
   C:設定(世界観やキャラクター等) <6点満点>
   D:見事に騙された。感動した    <2点満点>

 表記は、総得点(Aの点 Bの点 Cの点 Dの点) とする。
 また、満点を出すことを躊躇しないよう、実際は30点満点ぐらいの気構え
でつけていくつもり。
 てことで、一本目は満点作品の登場だっ。

『クビキリサイクル』(西尾維新 講談社ノベルス)/20(6662)
 “鴉の濡れ羽島”。
 そこへ幽閉された令嬢の退屈しのぎのために、天才達が招かれる。
 科学の天才、絵の天才、料理の天才、占いの天才、そして工学の天才の五人
が島に揃ったとき、惨劇の幕が上がる。地震の直後、天才の一人が首を切断さ
れた死体で見つかったのだ。
 工学の天才“青色サヴァン”玖渚友の世話役として付いて来させられた“戯
言遣い”いーちゃんは、犯人の悪魔的意図を見破れるか?

 キャラクターがみんな立ってるなあ。台詞も時折、ぞくっとするほどの切れ
味でもって光ります。舞台に孤島を選んだことに必然性はあるし、トリックに
も、まずまず無理がない。デビュー作にしてこの手腕。いやはや、素晴らしい。
 密室トリックの解明が、天才が集まっている割には遅いというのがあるけれ
ど、これは大団円のためには仕方ないか。あと、メイドさん達の能力もね、普
通の枠を超えていますが、ま、いいでしょ。面白いんだから。
 物語がしっかりしているけれど、それでも本作はキャラクター先行型の小説
だと思います。こういうキャラクター達は多分、らいと・ひるさん好みではな
いかと。(^^) お薦め。もちろん、その他の方にも。


『怪人対名探偵』(芦辺拓 講談社ノベルス)14(5441)
 昔懐かしの乱歩少年物風本格推理。
 ※訳あって、叙述的に正確な粗筋紹介がとても難しいため、これだけで失礼。

 犯人に意外性がない。物語の途中で示された仮説の一つが、何の工夫もなく
そのまま真相だなんて。
 作中、一つのちょっとしたアイディアが盛り込まれていましたが、活かしき
れなかった印象が強いです。遥かに面白くできたはずなのに、もったいない。
 少年探偵団や怪人二十面相、ホームズ、ルパンといった物語に、我々はもっ
と胸躍らせ、わくわくしたはずだ。本作がこれらよりも本格推理としては優れ
ていたとしても、物語として劣って見えるのは、何かが欠けているからだと思
う。読んだときの年齢のせいばかりではない。

 ではでは。お題募集中。





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