AWC REON(3)/茶々


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#77/1165 ●連載
★タイトル (kis     )  02/10/05  16:55  ( 28)
REON(3)/茶々
★内容                                         02/10/06 17:05 修正 第2版
国王にとって花嫁の腹の子などどうでもよかった。
次に生まれるであろう子供こそ,自分と名家の血を受け継いだものなのだから。
しかし,彼の野望に,重大な誤算が起きてしまった。息子の花嫁は,難産のショックで死ん
でしまったのだ。
王は失望し,自分の血を引かぬ赤ん坊を始末しようとした。法王には母子ともに死亡し
た,と報告すればよいのだから,と。
だが,そのことに強く反対したものがいた。
赤子の父となった王子だったのだ。
―経過はどうあれ,この子はわたしの子としてこの世に生まれて来たのです。この子を殺
すというなら,私は王位を継ぎません!―
普段は父に従順な王子がものすごい勢いで反抗した。
息子の思いがけぬ態度に父は驚き,思わず,承諾してしまった。
―まあよい,新しい花嫁をもらって,血のつながった我が子でも生まれれば気も変わろ
う。―
そうこうするうち,エルトリアの周辺で戦が起き,鎮圧に向かった国王は,大怪我を負い,
それが元で亡くなった。そして新国王に,レオンの父が即位したのである。レオンが生ま
れて7年目のことであった。
              .
返事に困っている従兄弟に,レオンは話題を変えることにした。
「この先を走り抜けると草原に出るだろう?そこまで競争しないか?」
とたんにフィリップは顔を輝かせ,にっこりと笑う。
「良いねえ。じゃあ,負けたほうが今晩おごり,でどう?」
領地視察と称して,2人はよくお忍びで町の酒場へのみに行っている。不良な王子様たち
である。
「O.K。いつも悪いねえ。おごってもらっちゃって。」
「ぬかせ。今日のサンダ―は絶好調なんだ。今日こそは絶対勝ってやる。」






 続き #79 レオン(4)/茶々
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