連載 #7477の修正
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昭和40年の歌 つい先ほど、ラジオ深夜便の3時台に『昭和歌謡年代史=昭和40年の歌』を放送し た。久しぶりで「わたしのナツメロ談義」を述べてみたい。録音もメモも取らずに、た だ心覚えだけで書いているので、不正確な内容になってしまうが、それはいつものこと である。 ラジオ深夜便の担当アナウンサーを〈アンカー〉と呼ぶが、DJなどと呼ぶよりはま だしも良い。今夜のアンカーは古屋某という男性アナで、聴取者(最近はリスナーとか 言う耳障りな言葉が使われる)から寄せられる手紙によっても、「ソフトで温かい放送 をする人」だ。 さて、今回のレコードは次の10曲だった(11曲だったかもしれない)。 1 柔 (美空 ひばり) 2 新聞少年 (山田 太郎) 3 女心の歌 (バーブ 佐竹) 4 哀愁海峡 (扇 ひろ子) 5 夏の日の思い出 (日野 てる子) 6 ワン レニー ナイト イン … (越路 吹雪) 7 さよならはダンスの後に (賠償 千恵子) 8 恋心 (岸 洋子) 9 学生時代 (ペギー 葉山) 10 星娘 (西郷 輝彦) 流行歌の形式や歌い方が、この数年で急速に変化していったように思う。 結論から言うと、今夜は私の好きな歌手・好きな歌がほとんど無く、その年27〜2 8歳だった私の好みは、今も変わっていない。但し、最初の2曲については、当時気づ かなかった歌の巧さを聴き取ることができた。 1曲目の『柔』では、そのレコードで美空ひばりの声が急に低くなっているのに気を 取られ、歌詞の意味や歌唱力を分析する余裕がなかったが、今にして思えば、さすがレ コード大賞を取っただけのことはある。札幌に住んでいた私は、当時のことが思い出さ れて切ないような感覚に襲われた。 2曲目の『新聞少年』は、その時代の子どもたちの苦労を物語っており、近頃とは大 きな違いである。今の新聞配達は、おばさんパワーが中心で、アルバイトの少年など滅 多に居ない。 3曲目のバーブ佐竹は、フランク永井の声に似ているが、低音にやや力がないようだ 。けれども、世相を反映してか、この『女心の歌』は随分ヒットした。 4曲目の扇ひろ子を、代議士になった扇千景と間違えるような私であるから、『哀愁 海峡』には全然聞き覚えがない。現代の女性演歌歌手の歌い方のはしりかとも思うが、 彼女らよりはまだまだ扇ひろ子の歌の方が聴き易い。今日の歌い方が続く限り、演歌は 音楽的価値の低い流行歌として、ますます廃れていくであろう。 4〜9曲目は全て女性歌手で、歌唱力は認めるが、アルト以下の低い声ばかりで、透 明な美しい音質とは言いがたい。 10曲目の西郷輝彦は、「青春三羽烏」と言われた内の一人で、私のクラシック趣味 には合わない。 ここで、伴奏音楽の低音楽器について触れておきたい。ちょうど昭和40年の歌謡曲 は、低音伴奏がコントラバスからエレキベースに替わり始めた時期で、ある曲はどちら か一方を使い、両方合わせて使っているレコードもある。 エレキベースはスピーカーの音量を上げることができ、余韻を長く伸ばすことは出来 るが、コントラバスの重厚で優雅な音に比べ、いかにも軽くて濁った音がする。 勿論、エレキベースの達人やエレキベースを愛する人も大勢居ることは解っている。 だから、楽器にはそれぞれ適した使い道があると言いたいのだ。猫も杓子も全て低音ベ ースはエレキでなければならないという現代の風潮は、是非改めて欲しい。 [平成13年(2001年)2月22日 竹木 貝石]
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