連載 #7050の修正
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日本歌曲のレコード ラジオ深夜便の午前三時台に、『現代日本の声楽家で聴く叙情愛唱歌集』を放送し た。 一応MD録音の準備をし、一曲毎に録音ボタンを押したが、どれもこれも気に入ら なくてすぐに止めてしまった。 名高い日本の歌曲、歌っている人も、クラシックファンなら誰もが知っている有名 な歌手たちなのに、 「なんと不出来なレコード(CD)ばかりなのだろう!」 と、私は呆れてしまった。 何がどういう風に良くないのかと言えば、要するに音楽的な趣味が悪いと言う他な い。 発声が暗い。ビブラートが大きい。子音を強調しすぎる。リズム感が悪くテンポが 遅れる。表現が大げさだ。録音が不鮮明でエコーが強い。歌全体の演奏がのろい。 一言でいうなら、全てが重苦しいのである。 日本の歌曲や唱歌は、爽やかに淡々と歌ってほしい! 私がもう10年若かったら、日本の歌曲をCDに吹き込んでみようかとさえ思う。 技術的・素質的にはプロの歌手に及ぶべくもないが、気取った重苦しい歌い方だけは しないつもりだ。 今日の放送の中では、伊藤京子の『花の街』だけが僅かに良かった。 私は最近の流行歌(演歌や若者たちの歌)を、いつもけなしているが、歌曲の分野 でも同じような現象が起きている。ただ、伴奏音楽に電子音やドラムやエレキベース を使っていない点だけが救われたが、これとても時間の問題であろう。 [1999年(平成11年)4月8日 竹木貝石]
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