連載 #7017の修正
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鉄鋼やスパーコンピュータ等対米輸出で度々ダンピング提訴されていますが、 ダンピングの真偽は別にして、問題なのはダンピングというルール違反ではなく アメリカのメーカーが競争に負けたことによる経営危機や雇用が問題の本質です。 ところが自由貿易を建前とするアメリカとしては理由なくして禁輸はできないの で、「ダンピング」ということにして決定した商談を取り消させたり、溯って高 率の関税を掛けるという対抗措置を取るわけです。 アメリカがこうした実経済の劣勢を取り返すため考え出したのが金融戦略でし た。世界を独占的に牛耳っているコンピュータ技術を縦横無尽に使い、短期間の 内に働かずして大金持ち国家となりました。アジア各国はギャンブルの犠牲とな り、巨額の債務を背負い込むことになりました。アメリカの今の繁栄はアジア各 国の犠牲あってこそのものです。 アジアが大不況の時にアジアからアメリカへの輸出が増えるのはあた当たり前 のことです。こんなに不景気なのにどうして内需が拡大できるでしょうか。企業 は売れるところへ売ります。それだけのことです。経済法則通りです。 私は日本メーカーはダンピングはしていないと思いますが、それをダンピング と言うなら、マイクロソフトのただ配りや安値攻勢は正しくダンピングとなりま す。日本の老舗ワープロメーカーのジャストシステムはMS−WORDの抱き合 わせ販売やダンピングにより著しい利益率の低下やシェアの低下により経営危機 に陥りました。それどころか日本のソフトウェア業界全体がマイクロソフトの不 正手段による独占で敗退させられました。それなのに日本政府は何も文句を言い ません。私も含めソフトウェア業界にこれ程の失業者が出たのにです。いつも文 句が出るのはアメリカ側からです。 だから私は言って来ました。何のための自由貿易かと。国内の自由競争と国際 社会における自由競争とは同列には扱えないと。自由貿易50%法を作るべきだ と。国際社会における完全な自由貿易は混乱を引き起こすだけです。アメリカの それぞれの国の実情を無視した強引な市場開放要求は誤っています。問題を先送 りせずに貿易の新ルールを作るべき時です。 環境問題を考えても、どこの国でも作れる製品を貿易することはエネルギーの 無駄使いになり、温暖化防止の観点からもマイナスになります。それから国家間 には環境対策の進度の違いがあり、環境対策に手を抜く程安く作れるので、結果 的に環境対策を行なっていない国が競争に勝ってしまいます。競争に勝たないま でも国内メーカーの経営を危うくし環境行政に障害が出ます。また、競争に負け た国の経済や雇用の問題も深刻です。我が国の主食の米のように、競争に負ける ことが単なる雇用の問題を引き起こすだけでなく、安全保障上の問題ともなる産 品もありますからこの問題は重大です。しかし、自由競争をする限りはこうした 問題は避けられません。 貿易の真の意義は、それぞれの国の特産品をそれがない国へ輸出して補うこと です。輸出で儲けた国は自国にない製品を他国から輸入します。こうした取引が 世界中の国々の間で行ないます。これが貿易の真の意義です。これ以上の過度の 貿易は混乱や膨大な無駄を生み出すだけです。こうした理想通りの貿易を行なう ことは現実には不可能ですが、ルールを変えることでこれに近づけることはでき ます。自由貿易のマイナス面を除去できれば良いわけです。ある国が国際競争に 負けて経済や雇用の混乱が起きないようにすれば良いわけです。絶対に負けない ようある限度を超えたら輸入規制できる公平・公正な仕組みを作れば良いわけで す。(これ以上は言いません。具体的にはそれぞれの専門家が考えてください。 私は要件のみ言いますから)この仕組みにより環境問題のマイナスもある程度自 動的に除去できます。前述した自由貿易50%法とはこの仕組みのことです。取 り決めは複雑で難しいものとなるとは思いますが、経済と環境という非常に重大 な問題に絡んでいることですから、何としてもやらなければならない世界の最重 要課題であると言えます。 ヨウジ P.S.私は貧しくも美しい国の方が好きです。経済より自然の豊かな国の方が。 そうしないと滅びますし。
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