連載 #6774の修正
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政府はここへ来てようやく景気対策を目的とした消費税率引き下げの協議に応 じるようですが、消費税を単なる直間比率の見直しや安定的税収を目的とした観 点からだけでなく、消費者の消費行動と直接的に結び付く税であり、税率の上げ 下げが景気に直結するものだということを忘れてはならないと思います。つまり 法制度的な静的議論だけでなく、ダイナミックな経済を考慮した議論をしなけれ ばならないということです。これが私が以前から言ってきた「現実を無視して」 という消費税批判です。極端な話、消費税率は景気動向を観て適時に上げ下げす る位の柔軟性を持たないと駄目だと思います。何故なら景気を無視して税率維持 や税率引き上げを行なえば、消費が落ち込み景気が悪化しそれが市場で増幅され 税率差の何倍もの経済的損失を被り得るからです。その結果税収は逆に落ち込ん でしまいます。そういう意味で消費税が安定的な税収源と考えるのは誤りだと思 います。 それからもう一つの消費税の問題として逆進性の問題があります。これまでの 直接税ならば納税者の経済状況を考慮した徴収ができ、お年寄りや病弱者や貧困 家庭に対する配慮ができましたが、この消費税という間接税にはそういう社会的 弱者に対する配慮がまったくされません。失業していて収入のまったくない家庭 でさえ同率の税金を納めさせられます。経済のこんなに厳しい時代に何故、中高 所得者だけの減税を強行するのでしょうか。不景気で一番大変なのは低所得者層 なのですから、まず低所得者層にこれ以上の負担を負わせないようにすることを 第一に考えるべきです。それでも消費税が低率の内は良いですが、このままの税 制方針でやって行けば、近い将来7%、10%と引き上げざるを得なくなります。 そうなれば低所得者層を中心に最低限の生活もままならない生活破産家庭が多数 出ることは避けられません。だから、このまま消費税のウェイトを高めるという 方針を続ける場合には、食料品を中心とした生活必需品を低税率にする等、低所 得者層に対する税の軽減措置が必要です。 大多数の国民は、たった10円安い物を買いにわざわざ遠くの店まで出向くと いう類の庶民です。消費税は消費者心理に大きな影響を与え景気を左右します。 消費税(税制)を考えるに当たっては「景気」と「庶民生活」の両面に対する配 慮を忘れないようにして欲しいと思います。 ヨウジ P.S.できればこれに環境問題に対する配慮を加えて欲しいと思います。贅沢 品程環境に悪いのですから、これを抑制するには贅沢品程高税率にする 考え方が必要です。これと同様に消費量が多い程高税率にする考え方も 必要です。これとは反対に環境に優しいものには低税率を、そして更に 環境を改善するものには補助金をという良く知られた考え方を実行する 以外にありません。環境問題は急を要するものですから税制による強力 な誘導が必要です。
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