連載 #6561の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
晴樹と善三と譲治と郁太郎は、仏世界杯での日本対アルゼンチンの話題で盛り上 がっていた。 「岡田さんは『内容よりも結果だ』って言ってたけど俺に言わせりゃあ、結果より 内容だよ。特に川口はよく守りきった!」譲治は興奮気味に言った。 「まるで自分の赤ちゃんでも抱えるようにボール抱えてたからなあ。あの気迫は凄 かった」晴樹も同調した。 「でもチケット不足とか何とか言ってた割には、日本人サポーターの応援が凄かっ たよな」郁太郎は、手を三回叩いた後、指先を前に突き出す日本独特の応援のジェ スチャーを始めた。「ひがしむらやぁーまぁー、庭先ゃー多摩湖ぉー」 「それを言うなら『ニッポン! ニッポン!』だろ」譲治は言った。 「それにしても」晴樹は言った。「バティストゥータとベロンなんていうのは、あ の凄い日本への歓声の中で、よくプレッシャーを感じずにゴールできたと思うよな あ。集中力の差なのかなあ」 「そのことでちょっと考えたことがあるんだ」善三は言った。「あの『ニッポン! ニッポン!』の歓声だけどさ、あれ止めといた方が良かったんじゃないかなあ」 「それどういう意味?」郁太郎は険しい表情をして善三を睨んだ。 「だってあの『ニッポン! ニッポン!』って、ロックオペラの「エビータ」に出 てきた『泣かないでアルゼンチーナ』の歌詞にあるエビータの名字の『ペロン! ペロン!』っていう群衆の叫びに聞こえるもん。下手すればアルゼンチンの応援に なるんじゃないかな」 他の三人はお互いに顔を見合わせて黙っていたが、やがて郁太郎が言った。 「じゃやっぱり『東村山音頭』だな。志村けんをトゥールースに送ろう!」 (98/06/15)
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